2010年08月24日
コンテンツ番号6098
伝統行事「轟山」
米内沢・菅原神社の祭典「轟山(ヤマヤマ)《大倉凌・轟山執行団長》」が8月24日(火)行われ、子どもたちが元気なかけ声とともに灯篭をひいて地区内を練り歩きました。
轟山は、米内沢神社境内にある菅原道真公を祀っている菅原神社の祭典。文献によると明治時代には、すでに行われていた記録が残っています。当時は「若勢入り」と称して、大人への通過儀式のひとつでした。明治から戦前までは15歳の氏子らが対象となり祭典を運営していました。現在では、地区内の中学3年生が「轟山執行団」として、灯篭の製作から巡行までを取り仕切ります。
この日は、巡行に先立ち、団員たちは「北鷹合格」「成績向上」健康一番」「高校合格」などと、筆で大書した決意を神社の前に掲げ、学業向上と念願成就を神妙に祈願してお守りをいただきました。
このあと、地区内から集まった子どもたち約40人が行列を作り「学業向上」、「交通安全」などと大書した高さ約5メートルの灯篭を、中学生の号令のもと「ワッショイワッショイ」と元気なかけ声をかけて、お囃子の響きとともに地区内を巡行しました。また、灯篭の最上段に団員2人が登り、灯篭が電線にさわらないよう棒で避けながら真剣に誘導していました。
地区内に響く囃子と子どもたちの声に誘われて、地域の人たちも沿道に出て児童らを激励し、ゆく夏の伝統行事を見守っていました。
巡行のあと、子どもたちは神社の境内に集まり、団員のお兄さんたちから、お菓子などが入った大きな袋のお土産をもらって喜んでいました。
(2010.8.24)