2010年07月03日
コンテンツ番号5938
国際教養大学公開講座
公立大学法人国際教養大学主催の公開講座、「北秋田で元気に」が7月3日(土)、北秋田市交流センターで行われ、市民ら約30人が北秋田の魅力を県内外に発信するためのヒントなど地域の活性化について学びました。
国際教養大学の公開講座は、大学が有する教育・研究機能や国際的機能を活用し、社会人の高度かつ専門性の高いニースに応え、多様な学習機会を提供し、地域に貢献するため開催されているもので、今回は北秋田市で開催されました。
開会にあたり、勝又美智雄グローバル・スタディズ課程教授は「国際教養大学ができて6年になりますが、毎年2回春と秋に公開講座を行っています。今までは秋田市を中心に行ってきましたが県北の方では能代に継いでの開催。みなさんの少しでもお役に立てるような話ができればと思っています。」などとあいさつ。
講座の第1部では3人の講師が講演。はじめにケリー・キング英語集中プログラム助教が「外国人居住者が地域活性のためにできること」と題して日本語・英語を織り交ぜて講演しました。外国人居住者の推移やなどを紹介しながら「人と人とのコミュニケーションが必要。お互いにそれぞれの伝統、文化、その人たちが大事に思っている信念を学び合うことが大事。地元に住んでいる人たちが外国人と親しくなって学ぶ機会を作りお互いに支え合うことが必要」などと説明しました。
続いて山本尚史グローバル・ビジネス課程准教授が「地元経済を元にする方法:エコノミックガーデニング」と題して講演。山本尚史准教授は、地域を構成する要素を取り上げながら「その土地の人々がその土地のことをなんと言っているかが影響をもたらす。地域活性化に余所者、若者、変わり者が新しいエネルギーをもってくる。地域経済コンシェルジュが地域の内と外を繋ぎ、産学公民金を連携させることが重要。エコノミックガーデニングは、やる気のある地元の中小企業が活躍・成長・長生きできる環境を作ること」などと説明しました。
このあと、勝又美智雄教授が「国際化が地方活性化のカギ」と題し講演し、映画ロケの事例を紹介しながら「外の人たち来ることで地域がどう見られているかを意識してよいところをとらえていくことが必要。そこに住んでいる人が俺のところはいいところだと思わないところは誰からもいいとは思われない。俺れのところはいいところだとお国自慢に変えてほしい」などと説明しました。
第2部では、3人の講師に伊藤公夫北秋田市商工会会長がパネリストとして加わり自由討論が行われました。伊藤会長が「おもてなしの勉強をしながら、この地域がどうしたら楽しく元気にくらしていけるいっしょに考えていきたい」などと述べたあと、参加したみなさんの質問に「賑わいがあることが大事、秋田の祭りをうまく生かしては」「若者は一度は出て見聞を広めることが必要では」「住民が外(他県、外国)を知ることが地域活性化の具体策のひとつ」などと活発な議論が広げられました。
(2010.7.3)