2010年07月10日
コンテンツ番号5865
(2010.7.10)
夜空に咲く大輪の花〜第19回米代川花火大会〜
秋田県内では最も早い時期に開催される恒例の「第19回米代川花火大会(伊東雅晴実行委員長)」が7月10日(土)、米代川河川公園を会場に開催され、約2万5千人の見物客が光と音のショーに酔いしれました。
大会は、昭和の合併以前に旧鷹巣町で開かれていた花火大会を鷹巣町観光協会(現北秋田市観光協会)が平成3年、鷹巣中央公園桜まつりのメインイベントとして36年ぶりに復活させ、その後会場を米代川河川敷に移して開催されています。当初は6月に開かれていましたが、大館能代空港が開港した平成10年からは開港日の7月18日を記念し、この時期に開催されています。主催は市観光協会、商工会、北秋田市などで作る実行委員会。
この日は、前日からの雨で開催が心配されたものの、昼頃には雨が上がり穏やかな花火日和となりました。会場には明るいうちから家族連れなどが続々と訪れ、観覧席となった河川公園のグラウンドや堤防の周囲も開会セレモニーの始まった午後7時過ぎには見物客で埋まりました。
会場には多くの露店も出店。また観覧席では、家族連れやグループが持ち込んだ料理などを広げてくつろぎながら打ち上げを待ちました。
開会セレモニーでは、伊東実行委員長が「この花火大会は、県内では最初の花火大会です。高野尻万灯火会の仕掛け万灯火や超特大のスターマインなど、趣向を凝らして大会を準備してきましたので、どうか最後まで存分にお楽しみください」などと歓迎のあいさつ。
続いて、津谷市長、北林丈正県議会議員、伊藤公夫市商工会長が来賓を代表してあいさつ。このうち津谷市長は「この花火大会は多くの方々のご尽力で今年も開催することができました。そして何より、市民の皆さんから温かいご協賛をいただいて、この花火大会が19回もできるということに私自身、大きな感動を覚えています。この皆さんの温かい気持ちが大きなすばらしい花火となって、今夜の夜空を輝かせてくれるものと思います。どうか最後まで楽しんで」などとあいさつ。
午後7時30分開始号砲が鳴り、まだ日没後の明るさがうっすらと残る中「開幕を祝う彩り花束」と題し、色とりどりの連発花火が夜空を焦がすスターマインで口火が切られました。
この後、4号から10号の割物花火、華やかなスターマインなどが次々と打ち上げられ、漆黒の夜空を華やかに彩りました。会場を沸かせたのが大型花火の一尺玉。上空300メートルほどで半径150メートルもの大輪を咲かせると大きなどよめきが起こりました。このほか、ハートの形や笑顔の形に開く花火なども見物客を楽しませました。
また、綴子・高野尻地区の有志で作る「高野尻万灯火(まとび)会」が今年も万灯火を使った仕掛けで協力。今年の火文字は、10月に開催する秋田県種苗交換会と北秋田市が誕生して5周年を祝い、「市章」と「五周年」、「成功させよう農民まつり」と火文字が浮かび上がりました。さらに、阿仁の熊が内陸線を引いて動く仕掛け万灯火も披露され、会場から大きな拍手が送られていました。
フィナーレは「米代川にそそぐ光と炎のロマン」と題したナイヤガラ付の超特大スターマイン。会場全体を明るく浮かびあがらせるほどの色とりどりの連射花火がダイナミックに夜空を焦がし、会場からは拍手と歓声が沸き起こっていました。