2010年07月16日
コンテンツ番号5581
北秋田地方林業後継者連絡協議会の林業教室
北秋田地方林業後継者連絡協議会(本城政市会長、会員76人)が主催する林業教室が7月16日、私立七日市保育園で開かれ、園児とその家族が虫カゴ作りに挑戦しました。
この林業教室は、北秋田市をはじめ大館市や上小阿仁村の子どもたちを対象に、ちびっ子チャレンジャー養成として20年ほど前から、保育園児対象の虫カゴ作りと小学生対象の間伐や枝打ち体験を毎年交互に実施しているものです。
ちびっ子チャレンジャー養成は、遊びを取り入れた林業体験を通じて地域形成に役立った森林や樹木の働きを明らかにし、それを人々がどのように取り扱ってきたかを学ぶことで、人間が自然と一体であることを学べるようにと子どもたちを対象に開催されています。
今年の林業教室には、七日市保育園(村上陽子園長、園児59人)の年長と年中の園児24人と家族ら約50人が参加。虫カゴの材料は秋田杉の間伐材を利用し、会員が材料の長さを切り揃えるなど事前に準備した物が配られ、釘と金づちで虫かごを組み上げていきます。
教室を開催するにあたり、本城会長が「今日の虫カゴ作りは、木に親しんでもらうために開催しました。お家の方と一緒に虫かご作りを楽しみましょう」とあいさつ。
続いて、同協議会の会員が組み立ての手順を説明、更に「釘を打つと板は割れやすいので、釘の先を金づちでたたき先をつぶしてから板に打つと板が割れにくい」などと職人ならではのアドバイスもしていました。
参加者は、さっそくアドバイスを実践して虫カゴ作りに挑戦、会場からはトントンと金づちを振るう心地よい音が響いていました。中には、自ら金づちを持ち釘を打つ園児の姿もあり、親子で楽しみながら虫カゴを作りました。
虫カゴ作り終了後は、かぶと虫のオスとメス1匹づつが子どもたちにプレゼントされ、今日の教室で作った虫カゴがすぐに活躍していました。