2010年06月01日
コンテンツ番号5314
市営高津森牧場入牧式
広い牧場に放たれ、のんびりと草をはむ33頭の黒毛和牛と褐毛和牛(市営高津森牧場) →動画
市営高津森牧場の入牧式が6月1日、森吉山阿仁スキー場に隣接する同牧場で行われ、黒毛和牛と褐毛和牛の成牛25頭、子牛8頭、合わせて33頭が放牧されました。
高津森牧場は、昭和45年に旧阿仁町が畜産振興のために開設した牧場で、面積は78ヘクタール、内草地が35ヘクタール、標高約550mから約600mに位置する牧場です。牧場は標高が高い場所に位置するため、夏場でも気温は上昇しにくく、牛にとって快適な環境で放牧が行われています。
入牧式には、高津森牧場利用組合(西根頼明代表)の畜産農家9軒が参加。冬場を各牛舎で過ごした牛たちは、トラックで牧場に移動し、衛生検査などを受けてから牧場に放牧されました。囲いの扉が開くと、牛たちは勢いよく飛び出し、数頭ずつの群れになって牧場内を元気に歩き回り、草をはんでいました。
今年の草地は、雪解けが遅かったこともあり、生育は例年より遅れているそうですが、ここ最近の好天で牧草の生育も進んでいるようです。
同組合では、以前は褐毛和牛の飼育が中心でしたが、平成11年から価格の高い黒毛和牛へ飼育を変更する組合員が多くなり、現在は飼育牛のほとんどを黒毛和牛が占めています。初日に高津森牧場へ放牧された牛33頭の内、褐毛和牛は1頭でした。
牛の飼育方法は、夏は緩やかな傾斜の山地に放たれて草をはみ、冬は里で舎飼いされる「夏山冬里」の飼育方式。牛の健康と肉質の向上、農家の省力化に適した繁殖経営方式といわれています。放牧期間は、6月1日から10月31日までを予定しています。
(2010.6.1)