2019年03月17日
コンテンツ番号3034
非認知能力が子どもの力を伸ばす
子どもの未来を考える講演会が、3月17日(日)に交流センターで行われ、体験活動の紹介や講演を通して子どもの力を伸ばす「非認知能力」について理解を深めました。
同講演会は、学校・家庭・地域連携総合推進事業の活動の一環として、北秋田市教育委員会の主催で開催したもの。今注目されている「非認知能力」について学び、子どもの育成と地域教育力向上に活かすとともに、地域・学校・家庭・社会が一つになり、時代を担う子どもの育成のため相互の理解を深めることをねらいとしています。
「非認知能力」とは、意欲、楽観性、忍耐力、自制心、思いやり、コミュニケーションなど数値化困難な能力のこと。非認知能力を高めることで、IQなどの認知能力にもプラスの影響を与えるとされています。
開会にあたり、小笠原吉明教育次長が「学力テストでは測れない非認知能力とはどういうものなのか、また、どのように子どもたちを伸ばすものなのか、北秋田市の未来を担う人材育成のために地域の大人がどのように関わればよいのかを会場の皆様と一緒に考えたい」などとあいさつを述べました。
続いて、一般社団法人カンコー教育ソリューション研究協議会(岡山市)が、3月16日に当市で行った子ども体験活動「キッズ・ワークショップ」について紹介しました。自分もしくは誰かの願いを考え、だるまに絵付けしていく「だるま絵付けプログラム」を実践し、参加した子どもたちは、自分の考えを整理しながらまわりの人へ伝えるプロセスを経て、非認知能力の向上を図ることができていたなどと活動の様子を述べました。
講演会では、岡山大学全学教育・学生支援機構准教授の中山芳一さんが「学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす」と題し、非認知能力について解説するとともに、それを育むための手法を紹介しました。
中山さんは「非認知能力は目標に向けてのプロセス(過程)で伸ばすことができる。プロセスを見取り、肯定的な内容を適切なタイミングで、その行動を確実に認めてあげることが重要」などと強調しました。
最後に、中山さんとNPO法人スクール・アドバイス・ネットワークの生重幸恵理事長が子どもの未来について特別対談を行いました。ユーモアを交えながら対談し、参加者は終始笑顔を見せながら次代を担う子どもたちのためにできることを考えました。