2010年05月11日
コンテンツ番号2461
鷹巣放牧場で放牧始まる
市営鷹巣放牧場の平成22年度入牧式と安全祈願祭が5月11日(火)、栄地区・堤沢地内の同牧場で行われました。
鷹巣牧場は平成3年にオープンし、同牧場の利用組合(佐藤良一組合長、18組合員)によって放牧が続けられています。総面積が87ha、うち草地部分が約24haの林間放牧場で、牧区が5つに仕切られ、牛が効率よく牧草を食べることができます。
この日、放牧されたのは赤牛(褐毛和種)と黒牛(黒毛和種)の成牛25頭、子牛6頭の合わせて31頭。昨年は11月4日の退牧日までに成牛53頭、子牛11頭が牧場でくらしました。
午前11時から監視舎で行われた安全祈願祭には、利用組合の工藤文一郎副組合長ほか佐藤副市長、組合員、及び鷹巣町農協の関係者らが出席。はじめに、拝礼とお神酒による献杯で1年間の安全と生育を祈りました。
続いて入牧式が行われ、佐藤副市長が、「経済が低迷し、畜産農家のみなさんは肥料や飼料の高騰、消費の低迷、収入減と非常に厳しい状況が続いている。また、口蹄疫についてもいつ伝播するかわからない。畜舎など衛生管理に気をつけていただき、昨年を上回るご利用お願いしたい。」などとあいさつ。工藤副組合長からは、「良い環境のもと、健康管理に気をつけながら丸々と太った牛に成長されるようがんばりたい」などとあいさつがありました。
このあと、衛生検査でチェックを受けた12組合員の所有する和牛は手綱をはずされ、囲いの扉が空けられると勢いよく飛び出し、数頭づつの群れになって牧場内を元気に歩き回り、草をはんでいました。
牛の飼育方法は、夏は緩やかな傾斜の山地に放たれて草をはみ、冬は里で舎飼いされる「夏山冬里」の飼育方式。牛の健康と肉質の向上、農家の省力化に適した繁殖経営方式といわれています。
放牧は10月30日まで行われる予定です。また、もう一つある市営放牧(高津森)は牧草の生育を見ながら、6月上旬に放牧を行う予定です。