2010年05月17日
コンテンツ番号2369
ミズバショウの群生
5月に入り春の陽気が続き、春の暖かさを感じる季節になりました。奥森吉にあるミズバショウの群生地では、ひっそりと可憐な花が咲き誇り、森吉山麓高原に春の訪れを告げています。
ミズバショウ(水芭蕉)は、サトイモ科の多年草。湿地に自生し発芽直後の葉間中央から純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞が開きます。これが花に見えるが仏炎苞は葉の変形したもので、仏炎苞の中央にある円柱状の部分が小さな花が多数集まった花序(かじょ)と呼ばれています。開花時期は低地では、4月から5月、高地では融雪後の5月-7月にかけて、花を咲かせます。
市内でも各地域に大小の群落がありますが、森吉山麓高原の下谷地、中谷地エリアでは1ヘクタールから2ヘクタールの群落が点在しています。いずれも、傾斜のある湿地に群生地を形成しています。
森吉山麓高原は、周囲を6000ヘクタールのブナ原生林が囲む高原牧場 (面積500ヘクタール)です。青少年活動センター、クマゲラ保護センター、森吉山野生鳥獣センターをベースとして、桃洞滝へのトレッキングやブナ原生林や桃洞スギへの散策、渓谷の探勝、登山、キャンプなど自然体験が満喫できます。