2010年05月29日
コンテンツ番号7702
出水期に備え水防団が訓練 〜米代川水防演習〜
(2010.5.29)
能代市中嶋地内の米代川左岸河川敷で5月29日(土)、国や県、米代川流域の市町村の関係者による水防演習が行われ、北秋田市からも水防団が参加しました。
この訓練は出水期にあたり、水防機関の士気の高揚と水防技術の向上、水防体制の強化を図り、地域住民に対する水防の重要性についての認識を高め、理解と協力を得ることを目的に、実施されたものです。
東北6県の持ち回りで毎年開かれているこの水防演習は、18年ぶりに米代川での実施となり、米代川増水と大規模な地震を想定した2部構成で複合型災害対応訓練を行いました。
1部では洪水による河川の氾濫を想定した水防工法を実施。本市からは参加した水防団(消防団)が、3つの工法を行いました。第森吉地区と阿仁地区の水防団23人が第1中隊第2小隊としての木流し工と第5中隊第2小隊としての積み土のう工を、鷹巣地区と合川地区の水防団25人が第3中隊第1小隊として釜段工をそれぞれ担当。団員らは、それぞれ指示・指令にきびきびとした態度で臨み、有事の際に備え作業に取り組みました。
▽木流し工は、枝葉の繁茂した樹木(または竹)を根元から切り、枝におもり土のう(または石俵)を付け、上流より流しかけて崩壊面に固定させ、急流部において流水を緩和して川表堤防崩壊の拡大を防止するものです。
▽積み土のう工は、越水防止として表肩が欠け込んでも差支えないように川表肩から0.50m〜1.00mくらい引きさげて所要の高さに土俵を積みあげるものです。
▽釜段工は、水の噴き出し口を中心に土のうを同心円状に積み上げ、この中に漏水を貯留させ、その水圧をもって漏水を抑えるものです。