2010年05月29日
コンテンツ番号2212
グリーンウェイブ2010 in 奥森吉
グリーンウェイブ2010 in 奥森吉が5月29日(土)、県青少年野外活動センター周辺で、市民ら約20人が参加して行われ、、ブナの苗を植樹やポット苗づくりをして森林保全、再生への理解を深めました。
グリーンウェイブ2010は、国連の定める国際生物多様性の日(5月22日)を中心として、青少年などが植樹、植樹した樹木への水やり等を行うこととを通じ、生物多様性に関する認識を促し、生物多様性の保全の持続可能な利用に関する取組を促進するとともに、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の日本開催ならびに国際生物多様性年に対する機運を高めるために行われているものです。
この日の森林再生活動は、秋田県とNPO法人冒険の鍵クーン(村田君子代表)の共催。開会式で山田武人・県森林整備課主幹は「県では森吉山東側の牧場跡地を森林に再生し、次世代へ残す豊かな森を創る活動を通して、クマゲラの森を再生しようと様々な取り組みを行っている。私たちが植えた樹木で、森吉山の森林が豊かになるよう願いを込めて植樹してほしい」などとあいさつ。
このあと、同施設近くの植樹場所に移動し、担当者から植樹の方法について説明を受けてから植樹を開始しました。参加者らは、約2メートル間隔でスコップで苗が入る穴を掘り、養土などを入れて、5年ほどかけて大きくした20センチ丈ぐらいのブナの苗を、大きく育つよう願いを込めながら植樹しました。
その後、ブナ林の周辺に、新しく芽吹いている苗木をビニール鉢などに移す、ポット苗づくり活動を行いました。自然の中で芽吹くのブナの新芽は、そのほとんどが周辺の大きくなる樹木や雪などによって枯れてしまいます。移した苗木は、養生床で数年かけて大きく育ててから、また植樹活動等に利用されます。
施設に戻り、周辺で採れたたけのこを入れた「たけのこ汁」で昼食。また、植樹活動に一緒に参加した、プロピアニスト及川智宣さんの演奏が行われ、参加者らは大自然の中に響く美しい音色を堪能していました。午後からは、周辺のブナ林を散策し、たけのこや山菜など山の恵みも収穫しました。