2010年05月30日
コンテンツ番号2197
森吉山阿仁側コース山開き
森吉山阿仁側コースの山開きが5月30日(日)、現地で行われ、夏山シーズンの幕開けを前に、県内外から参加した登山愛好者ら約50人が、高山植物が咲き始めた森吉山を満喫しました。
森吉山は、市中央南部に位置する標高1454メートルの独立峰。山頂からの眺望は四方に開け、天候に恵まれれば遠くは八甲田の峰々や岩木山など隣県の名山をも望むことができます。山腹はブナ林、標高1000mから山頂部まではアオモリトドマツの原生林が広がり、「花の百名山」として初夏から秋にかけて約300種類ともいわれる高山植物が咲き誇ります。
参加者らは、午前8時30分にブナ帯キャンプ場(6合目)に集合。開会式で蒲芳・阿仁山岳会会長は「例年より雪解けが遅く、雪渓も多いので足元に気をつけて登ってほしい。清掃登山も兼ねているので、土山道沿いにゴミがあったら、拾ってもらいたい。今年一番の楽しい山登りにしてほしい」などとあいさつ。
この日は、春のさわやかな晴天に恵まれ、参加者らは阿仁ブナ帯登山口より、新緑のブナ林の間をぬって山頂を目指しました。石森(1308m)の登山道周辺には、シラネアオイやオオバキスミレ、ザゼンソウ、ショウジョウバカマなどが咲いていました。しかし、4月の低温のため、例年より雪も多く、花が開いているものが少なく、群生はあまり見られませんでした。登山者らは立ち止まり、花の名前などを確認しながら、思いおもいのペースで歩を進めました。石森から山頂までは、雪が残る場所も多く、雪原のうえを歩いて進みました。山頂からは、鳥海山、田沢湖、男鹿半島、秋田駒ケ岳、岩手山、岩木山など四方に素晴らしい眺望を拝むことができました。
帰路の途中、阿仁避難小屋では参加者全員で、今年の山の安全を祈願しました。その後、車座になって昼食をとりながら、親睦を深めました。
森吉山は、例年6月上〜中旬にはチングルマやヒナザクラなどが咲き始め、7月にはニッコウキスゲなど登山道沿いのお花畑がにぎやかになり、シーズンの最盛期へと導きます。
スナップ
※5月30日撮影※
この日見られた花
※5月30日撮影※