2010年05月31日
コンテンツ番号2189
平成22年度高鷹大学入学・開講式
高齢者の生涯学習講座「高鷹(こうよう)大学」(佐藤善壽学長)」の入学・開講式が5月31日、市文化会館で開かれ、新入生を含む大学生・大学院生が今年度の学習活動をスタートしました。
市では、各地区で「合川大学(合川地区)」「森吉大学・前田大学(森吉地区)」「阿仁生き活き大学(阿仁地区)」などの名称で高齢者を対象とした通年の生涯学習講座が設けられ、多くの市民が趣味や世代間交流、研修旅行、健康講座などで学び、活動しています。
高鷹大学は、高齢者が学習や研究発表を行う場として市教育委員会が主宰しているもので、鷹巣地区の55歳以上の市民が対象。今年度は新入生を含め286人の学生と大学院生が、多くの講座・クラブで学んでいます。
一般の大学と同じように最初の過程(大学課程)が4年、卒業後の次の過程(大学院過程)が4年、さらに学習を深めたい方は永年の研究過程の学生として継続して学び続けることができるユニークな生涯学習の組織。今年度のクラブ数は、歌謡、歩こう、レクリエーションダンス、グラウンドゴルフなど14。それぞれ10人から40人ほどが所属しています。また、全体行事として市内探訪(7月)、芸術鑑賞(8月)、学園祭(10月)、合同講座(2月)などが計画されています。
開講式でははじめに、佐藤学長が今年入学した21人の新入生を氏名点呼したあと、総長の三澤仁教育長が「青春という言葉を聞くと若者の特権と思われますが、私は、いつまでも自分の人生を前向きに考えて、向上心あふれる学習に励む方々を青春のまっただかにいる人だと思います。これからも若さを多いに発揮して高鷹大学での学習をがんばっていただきたい」などと激励しました。
続いて、来賓の津谷市長、小塚光子市議会副議長が祝辞を述べ、この内、津谷市長が「昨年度の高鷹大学卒業式の文集の中で、若い頃は仕事や子育てなどが忙しくて自分自身の時間が取ることができなかったが、高鷹大学の講義を受けて幅広く色々な知識を身につけることができて本当にうれしかったとの感想を拝見しました。まさしく高鷹大学の役割は、これまで自分が経験したことのない新しい扉や新しいページを開くための場であります。新年度の高鷹大学が皆さんにとって実りのある大学、講義であってほしい」と祝辞を述べました。
クラブ講師の紹介のあと、新入生を代表して工藤英俊さん(綴子下町)が、「新入生それぞれ入学の動機は様々でしょうが、今、日本の国、秋田県、北秋田市、高齢者が関わる事件、事故、問題がたくさん起こっています。それらは高齢になって体が弱くなったのだと私は思います。そこで私は、この大学に入学して、多くの皆さんと共通の課題について一緒に勉強しながら、心を育て、体を鍛えて、いつまでも若さを保ち、豊かな人生を送りたいと思っています。先輩の皆さんよろしくお願いします」と抱負を述べました。
開校式終了後、第1回講座として津谷市長による講演、「北秋田市の現状について〜現在の財政状況から重要施策について」が行われ、学生たちはメモを取るなどして熱心に聴講していました。