2010年03月02日
コンテンツ番号1974
思い出胸に学び舎に別れ
108人が学び舎巣立つ鷹巣高校卒業式
1日の鷹巣農林高校を皮切りに始まった市内4高校の卒業式。2日は、鷹巣高校(星野滋校長、生徒数337人)の卒業式が行われ、108人が思い出と誇りを胸に、新たな一歩を踏み出しました。
同校は昭和2年に開校した旧制高等実科女学校、鷹巣高等女学校などを経て昭和42年に設立。平成19年には創立40周年を迎えました。23年には、鷹巣農林高校、米内沢高校、合川高校とともに再編統合されることになっています。
式典では、はじめに卒業証書の授与が行われ、3クラスの代表がそれぞれ星野校長から卒業証書を受け取りました。 星野校長は、「この3年間、アメリカでは黒人初となったオバマ大統領が就任し、日本では民主党が政権を担うことになるなど、政治や経済の世界も大きく変わった。しかし、このような変化の激しい時代だからこそ変わってはいけないものもある。それが、人生の目標であり夢や信念。混迷の時代を生き抜いていくための指針になる。これからは自分の責任で人生を歩み、世の中の一隅を照らす存在になってほしい。勇気と希望を持って常に一歩前を歩んで」と激励しました。
来賓の津谷市長は、「高校時代の3年間は、青春時代の大切な経験、思い出としていつまでも生き続ける。これからも失敗をおそれず自分の信じる道を粘り強く切り開いて。進路もさまざまだが、将来はふるさとに帰って一緒に活気ある北秋田市を作ってほしい」と式辞。
在校生送辞では、2年生の三浦雄大(たけひろ)君が、先輩たちとともに活動した学校祭や体育祭、部活動などの思い出を紹介し、「何事もやり遂げてきた先輩たちの姿を見て多くのことを学んだ。そのことをしっかりと受け継ぎ、統合高へとつなぐことで鷹巣高校の名声を残したい」と決意を示すとともに、坂本竜馬の生き方を引用し、「日本を変えようとした竜馬のように、大きな夢を持ち続け、人生を歩んでほしい」とエールを送りました。
最後に、卒業生代表の伊藤晴樹君が答辞で「“躍動感あふれる若者”に育つことも鷹高の伝統の一つ。先輩たちの築いてくれた伝統を胸に刻み、自分の道を信じそれぞれの道を歩んでゆきたい。学校統合まであと1年。最後の鷹高の歴史を刻むのは皆さん。新たな伝統を作ってほしい」と決意を述べるとともに、後輩たちに感謝と期待の言葉を送りました。
式典のあと、卒業生や保護者は各クラスで担任らとの最後の別れを惜しみ、3年間の思い出が詰まった学びやを後にしました。
明日3日は合川高校と米内沢高校で卒業式が行われます。また、市内の小中学校の卒業式は中学校が7日(鷹巣、鷹巣南、合川、森吉)と11日(阿仁)、小学校が12日(鷹巣西)、16日(前田)、17日(鷹巣、鷹巣東、綴子、鷹巣南、中央、浦田、阿仁合、大阿仁、合川東、合川西、合川北)、18日(合川南)となっています。