2010年03月03日
コンテンツ番号1963
夢に向かいはばたく
市立合川高校卒業式
市立合川高校(武藤四郎校長、生徒数162人)の卒業式が3月3日、同校で行われ、56人の卒業生がそれぞれの思い出を胸に学び舎を巣立ちました。
同校は、昭和37年に開校した秋田短期大学附属合川高等学校、秋田経済大学附属合川高等学校などを経て、同47年に合川町、鷹巣町、森吉町、阿仁町、上小阿仁村の5町村による「秋田県公立合川高等学校」として設置。平成17年3月には市町村合併により、北秋田市立合川高等学校に改称。同23年には、鷹巣高校、鷹巣農林高校、米内沢高校とともに、県立高校として再編統合されることになっています。
式典では、はじめに卒業証書の授与が行われ、普通科、情報ビジネス科、介護福祉科それぞれの代表が、武藤校長から卒業証書を受け取りました。
武藤校長は式辞で、「私たちは、学べば学ぶほど、経験すれば経験するほど、自らの勉強不足に気づかされます。本校卒業後は、大学や職場が皆さんの戦いのステージになります。その時、自分の本道は何であるか、自分に期待されていることはどんなことか、この2つを強く自覚して毎日を過ごしてほしい。また、自分を支えてくれる人に対し感謝の心を忘れず、校歌に歌われている、清くあれ、気高かれ、誇りあれを胸に、厳しい社会の中で有能な一員として活躍されることを期待します」と激励しました。
来賓の津谷市長は、「数多くの優れた人材を輩出してきた合川高校は、平成23年4月からは市内4校と統合高校として新たな歴史を刻み始めることになり、皆さんが過ごしたこの思い出の校舎も役割を終えます。しかし、皆さんがここで学んだことや経験、かけがいのない友情、数々の思い出は、この合川高校の歴史と伝統とともに、皆さんの心の中にいつまでも生き続けていくことと思います。失敗を恐れず、何事にも果敢にチャレンジし、自らの信じる道を力強く歩み、将来の夢を着実に実現しますよう祈ります」と祝辞を述べました。
在校生送辞では、2年生の楢岡海峰(みほ)さんが、「部活動や学校行事などで先輩たちはリーダーシップを発揮し、上級生としてのあり方を教えてくれ、どんな姿も私たちにとっていいお手本でした。合川高校は、あと1年で統合しますが、限られた時間の中で最後の合川高校生として後輩と手を携え、先輩たちから受け継いだ伝統をしっかり守りながら、更に新しい歴史を創り、後輩たちが統合校で合川高校から来たと、胸を張って言えるよう務めていきます。不況の世の中、社会は厳しいことだらけだと思いますが、合川高校で培った知識と経験を活かし、自分自身に負けず突き進んでください」とエールを送りました。
最後に、卒業生代表の田所拓也君が答辞で、「私たちは、明日からそれぞれ新たな道を歩んでいきます。これからどんな困難に向かい合っても、がんばる姿こそが人に希望を与えることを忘れずに、力強く進んでいく社会人になりたいと思います。在校生の皆さん、これから合川高校を支え牽引していくのは皆さんです。合川高校最後の一年を、合川高校の誇りを忘れず皆さんの手で今までにない位、輝かしいものに創り上げてほしい」と決意を述べ、後輩たちに期待の言葉を送りました。
式典のあと、卒業生や保護者は各クラスで担任らとの最後の別れを惜しみ、3年間の思い出が詰まった学びやを後にしました。
市内の小中学校の卒業式は、中学校が7日(鷹巣、鷹巣南、合川、森吉)と11日(阿仁)、小学校が12日(鷹巣西)、16日(前田)、17日(鷹巣、鷹巣東、綴子、鷹巣南、中央、浦田、阿仁合、大阿仁、合川東、合川西、合川北)、18日(合川南)の予定です。