2010年03月05日
コンテンツ番号1961
厳かな雅楽の響きを堪能
森吉公民館公開講座「悠久の調べ〜日本の音楽を楽しむ」
森吉公民館(佐々木邦夫館長)が主催する公開講座「悠久の調べ〜日本の音楽を楽しむ」が3月5日(金)、森吉コミュニティセンターで開かれ、地区住民約100人が、日本の古典音楽・雅楽の演奏に聞き入りました。
開会式で佐々木館長は、「森吉地区には浜辺の歌音楽館もあり、さまざまな演奏会も開かれているので音楽に親しんでいる人も多いが、雅楽の演奏を生で聴いたことのある人は少ないのではないか。今日はしっかりと最後まで日本古来の伝統音楽を楽しんで」とあいさつ。
演奏会には、県北地区の神職による雅楽演奏団体「北秋雅楽会」(代表:長岡博司扇田新明社宮司)から10人が参加。はじめに、雅楽の歴史や楽器についての説明がありました。
「雅楽は、正式には日本古来の音楽や舞、歌曲を含めた総称で、もとは中国などアジア大陸から伝わった儀式用の音楽や舞踊が起源。しかし、現在のスタイルで残っているのは日本だけ」と雅楽の歴史について解説。
また、「笙(しょう)、篳篥(ひちりき)など管楽器が3人、琵琶、筝(こと)の弦楽器が各2人、鉦鼓(しょうこ)など太鼓が各1人の計16人編成が基準だが、状況によって編成は変えられる。今日は弦楽器のない構成で、10人編成」と説明し、「越天楽」「五常楽」など5曲を演奏しました。
講座には、浦田小学校の5、6年生8人と前田小学校の6年生16人も音楽の授業として参加。音楽の教科書にも載っている雅楽の演奏に真剣に聴き入っていました。
篳篥を実際に吹いてみた前田小学校の金沢凛太君(6年)は、「はじめて聴いたけれど、笛や太鼓の音が組み合わさっていろんな響きになるのが驚き。篳篥は、普段音楽で使っているリコーダーよりもずっと強く吹かないと音が出ない」と、初めての雅楽体験に目を輝かしていました。
参加者は、雅楽演奏のあと「日本の歌をうたおう」と題し金新佐久さんによるトークと、金さんのピアノ伴奏で雅楽にまつわる歌の歌唱で楽しい一日を過ごしました。