2010年03月06日
コンテンツ番号1924
秋田杉の温もりや優しさを感じる交流施設
浦田交流センター竣工式
昨年から市が浦田地内で建設を進めていた浦田交流センタ−(良田の里)の竣工式が3月6日(土)に行われ、地区住民ら約80名が、秋田杉がふんだんに使われた交流施設の完成を喜び合いました。
浦田交流センターは、地域の木材利用及び木材産業体制の整備促進を図ることを目的とした、国の森林・林業・木材産業づくり支援交付金を活用し、秋田の木・利用促進木造公共施設等整備事業として建設されました。
この地域を流れる米代川流域は全国屈指の杉の産地であり、その秋田杉を構造材、内外装材としてふんだんに使用することにより、あたたかさと優しさのある施設にしており、施設を地域内外の方々に広く活用していただくことにより、地域の資源である秋田杉の利用を強くPRすることを目的とした交流センターとして建設されたものです。そのため、交流センターPR用の看板も事業に組み入れられて設置しています。
平成21年1月に国・県に事業計画の承認申請を行い、2月に承認。5月には奈良田設計事務所に実施計画を発注、9月に秋田土建に工事を発注し、平成22年1月に完成しました。
総事業費は5573万8000円で、うち国庫補助金が2786万9000円、残りは起債と一般財源。また、地元からの多大なご協力をいただいて竣工式を迎えました。
施設は木造平屋建てで延床面積301.96平方メートル。70帖の大ホールのほか、調理器具を備えた実習室、研修室などを備えます。構造体には地域で産出し、地域の工場で製材された秋田杉を使用しており、正面を切妻屋根とし、外壁は杉板と白壁を組み合わせることでクラッシックなデザインにしています。大ホールの柱・梁は大断面集成材、床には地元の工場で製造されたフローリングを使用しています。正面の外観・玄関ホール・大ホールは構造体を露出させることで力強さをアピールし、大ホールの天井と玄関ホールの吹抜壁には、吸音効果を出すためリブ加工した杉板を使用しました。
秋田杉をふんだんに使用し、秋田杉のもつ温もりや優しさを建物全体で表現して、全館バリアフリー化し、誰でも気軽に安心して利用できるよう配慮されています。また、秋田の木を広くPRする施設として、国道285線の浦田入口には、チェーンソーアートで彫刻した「ふくろう」を乗せた大看板を設置しました。
竣工式では、神事で関係者らが玉ぐし奉奠などを行い、そのあと自治会員らも加わり祝賀会が行われました。
柳山敏幸浦田自治会長は「旧浦田児童館は、昭和42年に建築され隣接のへき地浦田保育園とともに、地域の方々に利用され役割を果たしてきた。しかし、近年老朽化が激しく、会員の総意として改築の要望が出された。本日、関係各位のご協力により、秋田の木・利用促進木造公共施設等整備事業の認可を受け、竣工できましたことを深く感謝申し上げます。木をふんだんに使った温もりある交流センターを拠点に、会員ともに安全安心の地域づくりを目指したい」などとあいさつ。
津谷永光市長は、「本日、柳山自治会長はじめ、地域の方々の笑顔を拝見して、地元の方々にとって待望の施設が竣工して本当によかったと感じている。関係機関の協力により、地域の方々の熱意が実った結果。秋田杉をふんだんに使った温もりある交流センターを、地域の小さい子どもから高齢者の方々まで大いに利用してほしい。交流センターを中心に皆さんが、いつもでも健康でいきいきと生活し、この地域が発展されることをご祈念します」などと祝辞を述べました。
祝賀会では、参加者がこれまでの自治会活動などを振り返るとともに、秋田杉の香りに満ちた交流施設の完成を喜び合いました。