2010年03月06日
コンテンツ番号1922
伝統芸能の保存継承に大きな力
5団体が熱演第11回子どもたちの伝承芸能合同発表会
第11回子どもたちの伝承芸能合同発表会が3月6日(土)、市中央公民館で開かれ、子どもたちが、地域に伝わる伝承芸能を披露し、満場の観衆から大きな拍手を浴びました。
青少年育成北秋田市民会議鷹巣支部(宇佐美慧支部長)の主催。伝承芸能に取り組んでいる子どもたちにその成果を披露してもらい、活動を市民に広く紹介するとともに、健全な成長を願うことなどを目的として平成11年度から毎年開催されてきました。
発表されたのは、鷹巣地区の創作太鼓・鷹巣祇園太鼓(鷹巣西小学校チーム)と郷土芸能・七日市奴踊り(鷹巣南小学校)、上舟木駒踊り(同)、綴子下町獅子踊り(綴子下町子ども会)の4芸能と阿仁根子番楽の計5つの芸能。
開会式では宇佐美支部長が、「少子化などの影響で各地域に伝わる芸能の保存継承が難しくなってきているが、こうして子どもたちががんばって郷土芸能を継承している姿を見ていただきたい。また、昨年までは鷹巣地区の芸能だけだったが、今年は阿仁の根子番楽の子どもたちにも参加してもらった。ぜひ拍手で激励して」などとあいさつ、発表が始まりました。

鷹巣祇園太鼓振興会(鷹巣西小チーム)
※動画で紹介→動画
七日市奴踊り(鷹巣南小学校)
※動画で紹介→動画
上舟木駒踊り(鷹巣南小学校)
※動画で紹介→→動画
綴子下町獅子踊り(綴子下町子ども会)
※動画で紹介→→動画トップバッターとして根子番楽が登場。たくさんの演目の中から、子どもたち4人が「露払い」と「鞍馬」の2つを演じました。露払いは金糸の衣装に烏帽子をかぶり、扇を持って太鼓と鉦の伴奏に合わせ軽快に踊ります。また、「鞍馬」は、牛若丸と弁慶の戦いを様式化した舞で、弁慶の振り回す長刀を軽やかにかわす牛若の動作が特徴です。観衆は、きらびやかな衣装で飛び跳ねるように舞う子どもたちの熱演に大きな拍手を送っていました。
続いて、鷹巣西小学校鷹巣祇園太鼓チームがリズミカルに八丈太鼓と鷹巣祇園太鼓を演奏し拍手を浴びると、鷹巣南小学校は、七日市地区に伝わる「奴踊り」と、竜森地区の芸能「上舟木駒踊り」を披露しました。
奴踊りでは、赤い襦袢に腹掛け、足袋と豆絞り姿でさぎり奴、扇奴、廻り奴などいつくもの演目を軽やかに演じました。上舟木駒踊りは、戦乱の武士と騎馬の様子を表現した芸能。昨年の発表会では、南小学校と統合のため閉校した竜森小の児童によって演じられていましたが、今年は、竜森小で踊った児童と旧南小学区の児童が一緒に演じ、息の合った舞を見せました。
しんがりで登場したのは綴子大太鼓で有名な綴子下町子ども会による獅子踊り。子獅子を探す親獅子の所作を表現していると言われる下町の獅子踊りを3頭の“子獅子”が会場せましと踊り、観衆も大人顔負けの演舞に感心して見入っていました。
発表会には、サポートハウスたかのすなど市内9つの福祉施設の利用者140人が招待されました。お年寄りたちは、子どもたちの発表を見ながら「とても上手じょうず。元気をもらった」と関心しながら拍手を送っていました。