2010年03月07日
コンテンツ番号1915
今泉交流センター竣工式
昨年から市が今泉地内で建設を進めていた今泉交流センタ−(緑と清流の里)の竣工式が3月7日(日)に行われ、地区住民ら約120名が、秋田杉の温もりを感じる交流施設の完成を喜び合いました。
今泉交流センターは、地域の木材利用及び木材産業体制の整備促進を図ることを目的とした、国の森林・林業・木材産業づくり支援交付金を活用し、秋田の木・利用促進木造公共施設等整備事業として建設されました。
この地域を流れる米代川流域は全国屈指の杉の産地であり、その秋田杉を構造材、内外装材としてふんだんに使用することにより、あたたかさと優しさのある施設にしており、施設を地域内外の方々に広く活用していただくことにより、地域の資源である秋田杉の利用を強くPRすることを目的とした交流センターとして建設されたものです。そのため、交流センターPR用の看板も事業に組み入れられて設置しています。
平成21年1月に国・県に事業計画の承認申請を行い、2月に承認。5月には永井トシノリ一級建築設計事務所に実施計画を発注、9月に芳賀工務店に工事を発注し、平成22年1月に完成しました。
総事業費は5895万円で、うち国庫補助金が2947万5000円、残りは起債と一般財源。また、地元からの多大なご協力をいただいて竣工式を迎えました。
施設は木造平屋建てで延床面積264.99平方メートル。64帖の大ホールのほか、調理器具を備えた実習室、研修室などを備えます。構造体には地域で産出し、地域の工場で製材された秋田杉を使用しています。特に玄関前の柱には、樹齢約80年以上の地元産杉丸太5本を使用して剛健さを強調し、建物の外壁は白と濃い色のコントラストをつけてあきのこない配色にしました。内装は、杉及び杉集成材、赤松の太鼓梁、床にはブナの厚単板フロアーを使用し、多樹種の秋田の木を使用しています。
建物内部を明るくするため天井を高くし、内装の杉板も白太材として、秋田杉のもつ温もりや優しさを建物全体で表現しています。全館をバリアフリー化して誰でも安心して利用できるよう配慮しました。また、秋田の木を広くPRする施設として、会館入口には、チェーンソーアートで彫刻した「ふくろう」を乗せた大看板を設置しました。
竣工式では、神事で関係者らが玉ぐし奉奠などを行い、そのあと自治会員らも加わり祝賀会が行われました。
松岡公憲今泉自治会長は「旧生活改善センターは、昭和48年に建築され、37年あまり経過しており、集落の各種集会や親睦など自治会活動全般に活かしてきました。しかし、老朽化が著しく改築の要望が数年前から話し合われてきました。この度は、極めて困難とされる補助事業が採択され、竣工できましたことは、関係各位のご尽力のおかげと心から感謝申し上げます。今後のセンターの利用については、自治会はもとより、老人クラブ・婦人会・子ども会・健康会など地域の活性化を図ると同時に、自治会以外の各種団体にも積極的に利用していただき、情報収集、発信の場、交流の場として大いに利用していきたい」などとあいさつ。
津谷永光市長は、「先ほどから、松岡自治会長はじめ、今泉自治会の方々が、本当に嬉しそうな表情をうかべているを拝見して、長年待ちわびた施設が竣工して本当によかったと感じている。今泉の皆様には、スキー場の指定管理もお願いし、大変お世話になっている。秋田杉をふんだんに使った温もりある交流センターを、地域の小さい子どもから高齢者の方々まで大いに利用してほしい。交流センターを中心に皆さんが、いつもでも健康でいきいきと生活し、この地域が発展されることをご祈念します」などと祝辞を述べました。
祝賀会では、参加者がこれまでの自治会活動などを振り返るとともに、秋田杉の温もりと優しさを感じる交流施設の完成を喜び合いました。