2010年03月12日
コンテンツ番号1908
創造力溢れる力作が一堂に
第5回北秋田市美術展始まる
第5回北秋田市美術展覧会が3月12日(金)から市中央公民館で始まり、絵画や工芸などの創造力あふれる秀作125点が展示され、来場者を魅了しています。
この展覧会は、市芸術文化協会(藤嶋正人会長)が主催。旧鷹巣町芸術文化協会が平成17年まで開催していた美術展を市芸術文化協会発足後、新たに「市展」として引継ぎ開催されたもので、実行委員の作品なども含め、日本画18点、洋画37点、書道24点、写真23点、工芸23点の合計125点が展示されています。
先に行われた県芸術文化協会推挙の審査員による審査会では、特賞5点、奨励賞18点、努力賞1点の計24点が入賞しました。
このうち、洋画の部で特賞に選ばれた藤田冨美雄さんの「冬景色」は、静けさのある冬の街並みを表現した作品です。選者の斎藤昇さん(秋田県美術作家協会)は「藤田の乳白色にも似た色調がやわらかく美しい・・・。雪の轍(わだち)も効果的です」と評しています。
また、写真の部で特賞を受賞した嶺脇重宏さんの「鳥海春景」は、春の息吹を感じる鳥海山を手前の水面に鏡のよう写し出した作品。選者の加藤明見(秋田県写真協会)は「湖面に写った残雪の鳥海山をシンメトリーに美しく描写した、光線をうまく利用した力作」と評しています。
このほか、日本画や書道、工芸など感性豊かな作品群に来場者らが足を止めてじっくり鑑賞していました。作品の展示は3月14日(日)まで。時間は12日と13日が午前9時から午後5時まで。14日が午前9時から午後3時まで。展覧会の入場は無料。
日本画
- 特賞=「立岩」佐藤征子
- 奨励賞=「冬とのたたかい」篠原重夫/「渓流」松橋ナミヱ/「森吉山(四季美湖より望む)」作山キヌ/「雪山風景」関美知江子
洋画
- 特賞=「冬景色」藤田冨美雄
- 奨励賞=「晩花」九島レイ子/「土器」奈良恵子/「秋の忘れ物」佐藤勝以/「冬の米代川」大川洋一
書道
- 特賞=「王鐸」木村美和子
- 奨励賞=「鳳鳴朝日飛鴻堂書畫印」鎌田幸蔵/「臨書雁塔聖教序」疋田和子/「賈島詩」天道鈴子/「覲劔舞悟書法」藤島恵美子
写真
- 特賞=「鳥海春景」嶺脇重宏
- 奨励賞=「残雪と紅葉」伊藤雅晴/「夢乗せて」門脇春江/「しぐさする愛犬」清水清治
- 努力賞=「威風彩光」高橋美由紀
工芸
- 特賞=「小さな灯り」石上愛子
- 奨励賞=「ぶどう文角花生」村井恵美子/「マガジンラック」畠山豊/「壺」神成正子
表彰式は3月14日(日)、午後2時から市中央公民館で行われます。