2010年03月26日
コンテンツ番号1655
「応援ありがとう 次はソチ五輪目指す」 〜バンクーバー五輪出場の鈴木芙由子さんが母校などで報告〜
(2010.3.26)
今年2月のバンクーバー冬季五輪に出場したバイアスロン選手の鈴木芙由子さん(21)=自衛隊冬戦教・合川鎌沢出身=の今シーズンの報告会が3月26日(金)、母校の米内沢高校(佐々木潤子校長)で行われ、鈴木さんが後輩たちにオリンピックに出場した喜びなどを語りました。
鈴木選手は今シーズン、ワールドカップ開幕戦個人15km19位などの好成績で初のオリンピック出場を決め、バンクーバー冬季五輪では女子7.5kmスプリントで44位、同10kmパシュート(追い抜き)で54位、同15kmでは53位と健闘しました。また、今月3日札幌市で行われた日本選手権では優勝を飾っています。
報告会では同校の1・2年生70人と教職員が鈴木選手を拍手で迎えました。鈴木さんは、「たくさんの応援ありがとう」と生徒たちに感謝し、競技で身に着けたビブ(ゼッケン)や射撃の的を手に持って見せながら、大会の様子を振り返りました。
また、「オリンピックに参加して3つのことを感じた。一つは感謝の気持ちを忘れてはいけない、ということ。コーチやワックスマンだけでなく、たくさんの人に支えられて選手生活を送っていることに気づかされた。二つ目はオリンピックに参加したことで、周りの人にも元気を与えられたこと。『鈴木の姿を見て頑張る気持が湧いてきた』とメッセージもたくさんもらった」と、オリンピックに出場した喜びや反響などを紹介。
最後に、「三つ目は一生懸命になったことで、自分が成長できたこと。生徒の皆さんも、目標に向かって努力することで自分を高めてほしい」と、ひたむきに努力することの大切さを語りかけました。
佐々木校長は「鈴木さんの活躍は地域に夢と希望、自身を与えてくれた。まだ21歳とこれからの選手。次のソチオリンピックはもちろん、それ以降の大会でもずっと活躍してくれることを期待している」と激励、生徒会からは花束が送られました。
この日は、母校での報告会の後、国体など全国大会の個人種目3冠を達成した後輩の高堰美里(みり)さんとともに、津谷市長への報告のため市役所を訪れました。
鈴木さんは、個人7.5kmで60位以内に入り、この種目の成績で出場が決まる10km追い抜きにも出場できた喜びなどを紹介。高堰さんは、ドイツでのジュニア世界大会や国内での各種大会などでの成績を紹介し、「ドイツでの大会から帰ってから国内の大会で苦しんだ」などと重圧を跳ね返しながら競技に臨んだことを報告しました。
津谷市長は、2人の活躍を称え「市民に元気と大きな感動を与えてくれた。これから続く人たちにとっても大きな励みになる。4年後のソチを目指して頑張ってほしい」と期待しました。
2人は、「多くの市民の皆さんから応援していただき心から感謝したい。今回は良い成績は残せなかったが、4年後のソチオリンピックでは結果を出しバイアスロンのおもしろさを伝えたい(鈴木さん)」「大学(日本大学)でスキーを続けソチを目指す。生活面などの基本を見つめ直し自分を高めていきたい(高堰さん)」と力強く抱負を語っていました。
2人の今シーズンの主な成績は次のとおりです。
■鈴木芙由子さん
▽ワールドカップ(W杯):スウェーデン(開幕戦)
- 個人15km 19位
▽バンクーバーオリンピック
- 女子7.5kmスプリント 44位
- 女子10kmパシュート(追い抜き) 54位
- 女子15km 53位
▽日本選手権:札幌市(3月3日)
- 女子7.5kmスプリント 優勝
▽ワールドカップ:フィンランド
- 女子7.5kmスプリント 63位
■高堰美里さん
▽ジュニア世界選手権(1月25日ー31日、ドイツ・ヒンターザーテン)
- スプリント1kmフリー 予選落ち
- 5kmクラシカル 46位
- 10kmパシュート 21位
▽第59回全国高等学校総合体育大会(2月2日ー6日、札幌市)
- リレー 6位入賞(米内沢高校)
※個人種目は世界大会出場のため付出場
▽第22回全国高等学校選抜スキー大会(2月11日−13日、岐阜県高山市)
- 5kmフリー 優勝
- 5kmクラシカル 2位
▽第65回国民体育大会スキー競技(2月25日ー28日、札幌市)
- 女子少年5kmクラシカル 優勝(2連覇)
- 女子リレー 3位秋田県(2走)
▽JOCジュニアオリンピックカップ(3月11日−13日、岐阜県高山市)
- 5kmクラシカル 優勝
- 5kmフリー 2位