2019年02月01日
コンテンツ番号3023
今年は「平年作」のお告げ
小正月行事「雪中田植え」の稲刈りが、2月1日(金)に大太鼓の館前で行われ、JA秋田たかのすなど関係者約60人の参加のもと、JA秋田たかのす青年部により今年の稲作の豊凶が占われました。
雪中田植えは、農家が一年の仕事始めの儀式として水田に見立てた雪の上に、稲わらや豆がらを束ねた“稲”を植え、その稲の倒れ方や実の入り方などで作柄を占うもので、たわわに実る稲穂のように頭(こうべ)を垂れた状態であれば豊作、直立していれば実が入らない不稔、倒れていれば風水害の被害を意味し、凶作とされています。
綴子地区に伝わる雪中田植えも、一度途絶えたものを昭和58年、稲作作りに執念をかけた篤農家の故・高橋佐一郎さん(綴子上町)によって復活されました。昭和61年に高橋さんが亡くなって、また一時途絶えましたが、昭和63年より地域の農業後継者である旧綴子農協青年部がその遺志を継いで「再復活」させ、現在はJA秋田たかのす青年部(岩谷政崇部長)が継承し、今日に至っています。
この日は、大太鼓の館前に特設された雪田に、1月15日の雪中田植え(=記事はこちら)で植えられた稲の刈り取りが行われました。
刈り手は、JA秋田たかのす青年部の岩谷政崇部長(38歳)。農業関係者などが見守る中、田植えの時と同じ昔ながらのけら、菅笠姿で鎌を使い、稲の束を一束ごと慎重に刈り取っていきました。
刈り取られた稲は、JA秋田たかのす組合員で青年部OBでもある篤農家の畠山喜久雄さん(66歳)によって見立てが行われ、刈り取られた稲16束のうち、実りの良いものが3株、少ししなりが足りないものが8株、直立したものが5株で、今年は「平年作」とのお告げが下りました。
畠山さんは「春の種まきからしっかり管理すればそれなりに収穫できるはず」、岩谷部長は「田植え後の管理などできることは頑張って、秋には豊作になるようにしたい」と話しました。