2010年03月30日
コンテンツ番号1343
浸出水は下水道接続が可能
長下処分施設浸出水処理検討委員会答申
北秋田市上小阿仁村生活環境施設組合(管理者:津谷市長)の長下処分施設浸出水処理検討委員会(菅原卓男委員長《秋田大学名誉教授》)が3月30日(火)、同施設の浸出水の処理について津谷市長に答申しました。
長下処分施設は、平成8年4月に旧森吉町、旧合川町、上小阿仁村で構成する「森吉町ほか2ケ町村生活環境施設組合が米内沢長下地内に設置し、計画埋め立て量4万2200立方メートルの廃棄物最終処分場です。同施設の浸出水処理については、下水道に接続するものとして許可されたが、施設が稼働した時点では下水道が整備されていなかったため、暫定的措置として処理を業者に委託しました。
同検討委員会は、平成20年に同処分場の調整池の遮水シートの破損が見つかり、貯留水の漏出が確認されたため、専門的見地から浸出水の処理対策を協議するために設置されました。
この日、菅原委員長が市役所を訪れ、津谷市長に報告書を手渡しました。報告書によると「浸出水は埋め立て廃棄物層のろ過・吸着機能の効果により、下水道移送が可能な水質レベルが補助されると考えられるため、下水道移送するにあたり前処理としての浸出水処理施設は必要ないと判断される」としています。
菅原委員長は「遮水シートの破損がきっかけとなって、浸出水の成分など様々な調査が行われたことは、不幸中の幸いだったのではないかと思う。報告書に基づいて今後計画を推進してほしい」などと報告しました。
報告を受けた津谷市長は「当初は処分場内に、浸出水の処理施設を作らなければ、下水道に流せないものと考えていたが、処分場がしっかりと管理されていたことで、下水道にそのまま流せるとのことなので、市の負担も当初考えていたより少なくて済む。まずは、既設の管を調査しどのような方法がよいか検討したい」などと述べました。