2010年02月03日
コンテンツ番号7698
元気よく豆まきで鬼退治
2月3日は節分。市内の各保育園、幼稚園、神社でも恒例の豆まきが行われ、子どもたちや地域の人たちが鬼退治をして災厄を払い、一年の無病息災を願う伝統行事を楽しみました。
立春の前日、季節を分けるこの日に豆を撒くことには、、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがあるとされ、北秋田市内でも米内沢神社で豆まき行事が行われているほか、保育園や幼稚園、児童クラブなどで子どもたちを対象とした豆まきが恒例となっています。
このうち、鷹巣中央保育園(長崎房子園長、園児数114人)では、この日を心待ちにしていた園児が手作りのお面をかぶってお遊戯室に集合し、はじめに先生から「豆まきは心の中の鬼を退治すること。鬼を追い払って元気な子どもになりましょう」と、豆まきの意味などを教わりました。
紙の人形劇「桃太郎」に聞き入っていると、突然、先生が扮した鬼が登場し室内は大パニック。子どもたちは怖がって逃げ回ったり体をぶつけて抵抗したりと、笑い声や泣き声で室内は大騒ぎになりました。
鬼が去ると今度は子どもたちが、鬼のお面をかぶって互いに豆をぶつけあい、姿の見えない「泣き虫」や「おこりんぼ」などの鬼を退散させました。園内には「鬼は外、福は内」と元気のよい子どもたちの歓声が響きわたりました。
また、浦田保育園(柏木美貴子園長:園児8人)では、隣接する浦田小学校(佐藤久生校長:児童29人)を訪れ、小学生のお兄さんお姉さんたちと一緒に豆まきを楽しみました。
同園が同小学校を訪問して行われた豆まきは、お互いに交流を深めようと同校の休み時間を利用して行われたもので、今回が初めての開催。園児たちは、自分でつくった鬼のお面を頭にかぶり、「おにはそとー」、「ふくはうちー」、「こころの中のわるいおに、でていけー」と、豆に見立て丸くした新聞紙をまいて各教室を回りました。
今回鬼役を務めたのは、学校評議委員会で同校を訪れていた地元の柳山敏幸さん。各教室につながるホールで暴れる鬼に園児たちは豆をぶつけ、児童たちの援護も加わり鬼を追い出しました。
最後に園児たちは、「きょうはありがとうございました。いちねんせいになったらよろしくおねがいします」と、一緒に豆まきをしてくれた小学生のお兄さんお姉さんにお礼。児童たちは「お待ちしています」と返し、保育園に帰る園児たちに手を振って見送りました。
森吉地区の米内沢神社(鈴木正和宮司)では「節分祭(せつぶんえ)」が行われ、豆やみかんなどをまいて無病息災や商売繁盛を祈願しました。
同神社では、地区住民で組織する米内沢共睦会(萩野秀実会長)の協力で神社の年中行事として、毎年開催されています。
はじめに、会員たちが裃(かみしも)をまとった正装で神事に臨み、豆まきに使う豆やみかんとともにお祓いを受けました。
境内には、ご利益にあずかろうと子どもたちを含めたくさんの地区住民が集まりました。会員たちが境内から景気回復の願いも込めながら「福は内〜」と威勢のよいかけ声をかけながら豆やみかんなどをまくと、歓声を上げながら拾い集めていました。
(2010.2.3)