2010年02月24日
コンテンツ番号7672
日本チームに向けて大声援
バンクーバー冬季五輪は第12日の23日(日本時間24日早朝)、北秋田市出身の高橋大斗(阿仁中―鷹巣農林出、土屋ホーム)、小林範仁両選手(阿仁中―花輪高出、東京美装)がメンバーとなったノルディック複合団体が行われ、日本チームは2人の活躍もあり、6位入賞を果たしました。
日本はラージヒルで行われた前半ジャンプで高橋大斗が136.5メートルの大ジャンプを見せ、渡部暁斗(早大)が125メートル、小林範仁(東京美装)が124メートルで続き、4番手の加藤大平(サッポロノルディックク)が132.5メートルを飛んで4位につけました。 後半距離は41秒差でスタート。
日本は第1走者の加藤大平が7位、第2走者の高橋大斗が5位、渡部暁斗が5位でアンカーの小林範仁につなぎました。複合個人で前半12位から逆転し7位に入賞した小林の走りが期待されましたが、懸命の追走及ばず、6位でゴールしました。
本市では、15日の個人ノーマルヒルに続き、「メダルに挑む 高橋大斗、小林範仁、湊祐介の応援会(阿仁スキークラブ 加賀谷祥夫会長)」などが主催する応援会(パブリックビューイング)が、市役所阿仁庁舎と鷹巣農林高校で開かれ、大勢の市民らがバンクーバーの選手たちに向けて大声援を送りました。
阿仁庁舎には、前半ジャンプが始まった午前3時30分には約50人の市民が集まり、応援旗や日の丸の小旗を持ってスクリーンに見入りました。日本チームで先陣を切った高橋選手がビッグジャンプを見せ日本がトップに躍り出ると、「おー」「やったー」と大歓声が上がりました。
後半のクロスカントリーが始まる頃にはさらに市民が続々とかけつけ、会場はほぼいっぱいに埋まりました。高橋選手が第2集団でデッドヒートを繰り広げ5位で渡部選手につなぐとメダルの期待も大きく膨らみました。
この後、徐々にトップとの差が開きましたが、アンカーの小林選手が懸命に先行するチームに追いつこうと健闘する姿に大きな拍手が送られていました。
一方、高橋大斗、湊祐介両選手の母校・鷹巣農林高校(佐藤英樹校長、生徒数233人)では、後半クロスカントリーでスキー部や野球部など運動部の選手を中心に生徒教職員約60人がスクリーンの日本チームに向かって声援を送りました。
生徒たちは、高橋選手や小林選手が映ると、応援団の演舞に合わせ日の丸の小旗を振って大声援。ゴール後も入賞した日本チームに激励の拍手を送っていました。
スキー部のコンバインド(複合)選手・高山大史君(2年)は、「先輩たちが世界の舞台で戦っているのはすごいこと。自分たちにも大きな励みになった。高橋先輩の大ジャンプ、高橋・小林両選手の力走に感激した。先輩達に少しでも近づきたい」と話していました。
また、阿仁出身でクロスカントリーの選手だった佐藤校長(57)は、「二人とも力を出し切ったと思う。大斗の走りも上出来だった。残念ながら湊選手は出場できなかったが、26日のスプリントにはぜひ出場し、次回ロシア・ソチ五輪への足がかりにしてほしい」と述べていました。
(2010.2.23)