2019年02月07日
コンテンツ番号3019
市民からの温かい声援に感謝
大相撲1月場所で現役引退を表明した北秋田市ふるさと大使の押尾川親方(本名=成田旭・元豪風関)が、2月7日(木)に市役所を訪れ、津谷市長に現役引退を報告しました。
本市出身の豪風関は、金足農業高校から中央大学に進み、4年生の時には学生横綱に輝きました。平成14年に尾車部屋に入門し、同年5月場所に「成田」のしこ名で幕下15枚目格付け出しでデビュー。突き、押しを武器に史上最速タイの初土俵から2場所で新十両に昇進を果たしました。
平成15年3月場所で新入幕を果たし、20年に新小結に昇進。26年7月場所では横綱日馬富士を破り初金星を獲得。35歳1か月での初金星は昭和以降の新入幕力士では最年長記録となり、続く9月場所では戦後最年長35歳2か月での新関脇に昇進を果たしました。そのあとも、たゆまぬ鍛錬を続け、幕内座位86場所は歴代10位、幕内出場1257回は歴代8位で、ともに学生相撲出身では歴代1位と輝かしい足跡を残しています。
引退後は、年寄「押尾川」を襲名し、尾車部屋の部屋付き親方として後進の指導に当たっています。
この日、市役所を訪れた押尾川親方は、玄関で職員や来庁者とともに出迎えた津谷市長から花束を受け取り握手を交わしました。応接室では、はじめに押尾川親方が「無事に現役を終えることができた。豪風としては終わったが、これからは年寄押尾川として頑張りますので、よろしくお願いします」と現役引退を報告しました。
報告を受けた津谷市長は「これまでの功績に対して、地元の北秋田市として市民栄誉章を差し上げたい。また引き続き、北秋田市ふるさと大使として本市のPRに協力してもらいたい」とこれまでの努力をねぎらうとともに、今後の活躍に期待を寄せました。
このあと「豪風旭関を応援する会」の北林丈正会長と黒澤芳彦副会長を交えて懇談し、押尾川親方は引退後の心境について「今まで経験したことのない時間を過ごしている。相撲から解き放たれた今は、朝起きるのがこんなに気持ちがいいとは思わなかった。毎日が清々しい」、また引退前の状態について「以前より気力はかなり尽きていたが、肉体的には問題がなかった。体が動くと気持ちは後からついてくるので、精力的に稽古に励み、最高の状態で1月場所を迎えることができた」などと引退後の喜びや現役の苦労を語りました。さらに、今後の予定について「引退相撲と断髪式は、来年の2月1日に国技館で行うことになった。詳しく決まったら報告させてほしい」などと述べました。
また、市民栄誉章の受章については「びっくりしているが、本当に光栄でうれしく思っている」などと、継続する北秋田市ふるさと大使については「これからは、現役時代より時間に余裕があるので、市民の皆さんが期待していることに全力で応えていきたい」などと今後の活動に意欲を表しました。
最後に、ふるさと北秋田から温かい声援を送り続けた市民の皆さんに対して「17年間という長い間、温かくときには熱い声援を送っていただきまして、本当にありがとうございます。これからは、親方として指導者の立場に変わりますが、相撲道に精進するという方向性は変わりませんので、今後とも末永くお付き合いをお願いします」などと感謝の気持ちを表しました。