2010年01月02日
コンテンツ番号7661
招福と市の発展を願い
本市綴子の「大太鼓の館(指定管理者=鷹巣町観光物産開発)」で1月2日、新春恒例の「大太鼓たたき初め」が行われ、帰省客など大勢の見物客らが見守る中、4張の綴子大太鼓が一年の景気付けに豪快な音をとどろかせました。
たたき初めは、大太鼓の館とぶっさん館への誘客、市の発展などを祈願するため毎年2日に行われているもので、津谷市長ほか綴子上町・下町の大太鼓保存会関係者、指定管理団体、市、市議会、観光・物産関係者らが参列、また、一般の見学者も含め、およそ100人がセレモニーを見守りました。
午前11時から行われた神事「清払いの儀」では、大太鼓の館展示ホールに展示されている大太鼓の正面に祭壇が設けられ、綴子神社宮司による祈とうの後、津谷市長ほか参列者が順に玉ぐしを奉てんを行いました。
神事のあと津谷市長が、「大太鼓は地域の伝統行事で観光化は難しいと思われたが、今では秋田の観光資源として県内外に知れわたっている。これもひとえに保存会をはじめ関係者の努力のたまもの。景気は世界的にみても不透明、市にも課題が山積しているが、大太鼓の響きでもやもやを吹き飛ばし明るく元気な新年を迎えたい」などと、市発展への願いを込めてあいさつしました。
続いて、綴子大太鼓保存会を代表して下町大太鼓保存会の藤嶋勝政会長が「新年からの大雪は生活にはたいへんだが、農業には良い兆し。神様のご利益が市全体にいきわたるよう力いっぱい打ち鳴らしたい」とあいさつ。
この後、下町、上町大太鼓保存会の叩き手がそれぞれ2張の大太鼓を順に演奏、最後には上下合同で4張の大太鼓が同時に打ち鳴らされると、そのズシンと響く大太鼓特有の大きな音に、見学に訪れた帰省客らも驚いていた様子でした。
観光で山形県寒河江市から訪れた男性(32)は、「はじめて見たがびっくり。体に響く音で迫力があったが、建物の中での演奏だったので、今度は大太鼓祭りでの奉納も見てみたいですね」と話していました。
(2010.1.2)