2010年01月03日
コンテンツ番号7660
いちばんきれいな色のメダルを
このほど、2月にカナダ・バンクーバーで行われる2010年冬季五輪・複合競技の代表に決まった本市・阿仁出身の小林範仁選手(27)=東京美装・阿仁中−花輪高−日大=が帰省し、1月3日(日)、記者会見で、大会に向けて「一番きれいな色のメダルをめざしたい」などと抱負を語りました。
小林選手は高橋大斗選手とともに、2002年ソルトレイク、2006年トリノ大会に続き3度目の出場。昨年2月、チェコのリベレッツで行われた2009年世界選手権では個人戦で5位入賞、そして湊祐介らとともに出場した団体戦では前半5位から距離で抜き返し金メダルを獲得しています。
また、12月26日に北海道名寄市で行われたノルディックスキー複合の全日本コンバインド大会、翌日のサンピラーSANコンバインド大会優勝するなど日本のエースとして調子を上げています。
記者会見は、この日開催された小林範仁後援会(今井乙麿会長)の激励会に合わせ開かれたもので、新聞、TVなど報道各社からの質問に答えました。その内容を紹介します。
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昨年からずっと試合が続いていますね。
すぐ試合があるので、残念だがすぐ戻らなくてはいけない。今日の午前中は父と一緒に阿仁スキー場のクロカンコース、アルペンコースを含め森吉山頂まで走った。80分くらいかな。 -
地元からの応援をどのように感じていますか。
ふるさとから離れていても、携帯電話やパソコンのメールでいつも激励してもらっている。今回の帰省では、親戚宅で激励してもらった。今日の森吉山でも声援を受けた。 -
どんな初夢を見ましたか。
初夢は忘れたが、今住んでいる札幌の神社に初詣でお参りし、少し時間をかけて願をかけた。一年間健康でいられること、そしてオリンピックでメダルを取れるように。お賽銭も500円と奮発した(笑い)。おみくじも引いた。去年は大吉だったが今年は末吉。でも気にしていない。すぐ忘れる方なので。
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昨年暮れには全日本コンバインド大会などで優勝しています。シーズンを振りかえると。
名寄で勝てたことで(全日本コンバインド、サンピラーSANコンバインド大会)手ごたえを感じている。しかし課題もあるので、今年の日程に合わせて調整し克服していきたい。ジャンプでは飛距離を伸ばしたい。距離では、最近の大会では15人から20人の集団になるが、前につけてその中からいかに抜け出すか。自分にとっては集団での展開はチャンス。 -
阿仁の複合3選手を含め北秋田市から4人がオリンピックに参加します。
同じ市から4人が出場するのはすごいこと。複合の3人は小さいころから知っている気心の知れた仲間で、チームもいい雰囲気。バイアスロンの鈴木さんも知っているが、4人で励まし合いながら北秋田市民の期待に応えたい。そのためにもぜひ大きな声援を送ってほしい。 -
バンクーバー五輪への抱負を。
大きな大会で何が起こるかわからないが、一番きれいな色のメダルをめざし頑張りたい。 -
北秋田市民へひとこと。
ただ出場するだけでなく、結果を残し、元気と勇気を北秋田市にもたらしたい。市民の皆さんには自分たちが勝てるようバンクーバーに向けてパワーを送ってほしい。心から応援をお願いします。 -
今後のスケジュールは。
ヨーロッパでの試合のため6日にイタリア入り。19日に帰国し、一週間は札幌で調整するが、30、31日にあるワールドカップ第6戦に出場し、その後はドイツで事前合宿の予定。
(後援会・今井会長のコメント)
阿仁から小林選手を含め3人もオリンピックに出場するのは大きな名誉。大会では世界の小林として最後の最後までがんばってほしい。
(2010.1.3)