2010年01月10日
コンテンツ番号7654
迫力とリズム感あふれる演奏で聴衆を魅了
市内外で活動している太鼓グループ鷹巣ばやし普及会(野呂俊二代表)の定期演奏会『ザ・太鼓』が1月10日(日)、市文化会館で開催され、迫力のある演奏に聴衆は太鼓の醍醐味を満喫しました。
同会は、鷹巣神社の祭典を盛り上げようと昭和58年に発足。以来毎年巡行演奏を重ね、夏祭りのお囃子として定着しました。その後、創作曲の演奏を中心に県内外のイベントを始め、県内の有志とともに台湾公演も成功させました。「まず打ち手の自分が楽しもう」をモットーに活動しています。
定期演奏会は、1年間の活動の締めくくりとして毎年行われていましたが、諸般の事情により平成19年より休止され、3年ぶりの復活公演となりました。これまでの活動やレパートリーを振り返り、新たなメンバーも加えて、これからの鷹巣ばやしの演奏活動を展望するために開催されました。
開演のベルが鳴りホールの照明が落ちると、メンバーが太鼓を叩きながら現れる「寄せ太鼓」でオープニング。その後、大太鼓と締太鼓の掛けあいが小気味よい「阿吽(あうん)」や子どもたちの演奏用に作曲された「スタンパー」などのオリジナル曲を披露し、聴衆を太鼓の世界に引き込みました。また、秋田県講習会の課題曲として作曲された「飛天」では「ピーターパン」や「ハリーポッター」など夢溢れる要素も取り入れたダイナミックな演奏に、聴衆からは大きな拍手がおくられました。
休憩時間をはさんだ後半の部では、横浜市在住の尺八演奏家で都山流師範・西村的龍山(にしむら てきりゅうざん)氏がゲストとして参加。「コンドルは飛んでいく」や「鶴の巣籠もり」など、西村氏の奏でる力強く、また哀調を帯びた尺八のメロディが調和し、観衆の皆さんも独創的な世界に引き込まれてました。
フィナーレは同会の原点「鷹巣ばやし」を出演者全員で力強く演奏し、会場と一体となって締めくくり、太鼓の楽しさと迫力があふれた演奏会となりました。
(2010.1.10)