2010年01月13日
コンテンツ番号7649
英知と努力で乗り切ろう
北秋田市商工会女性部(和田テヱ子部長)主催の新春交流会が1月13日(水)、市中央公民館で開催され、地区商工会員、自治会役員など約400人が出席して新年を祝いました。
新春交流会は昨年まで旧商工会単位で開催されていましたが、今年は一本化しての開催となりました。
開会後、和田部長は「日本経済はデフレ化が進み、大きな変革を迎えている。新型インフルエンザもいまだに収束の兆しが見えない状況。しかし今年北秋田市では8月に大相撲の巡業、秋には種苗交換会と、にぎわいにつながる大きな行事が予定されている。農商工連携が大きく動き始めており、交換会は特色のある地域産品を市場へ売り出す絶好のチャンスでもある。この機会を生かし、元気のある地域づくりへとつなげてほしい」と期待しました。
来賓として出席した津谷市長は、4月の市民病院の開院、NPO法人による阿仁スキー場の営業継続、今月20日の森吉山ダムの湛水試験開始などの経過や予定を紹介した上で、「課題が山積しているが、商工業者の努力が報われるよう課題を一つずつ解決していきたい」、とあらためて市政に取り組む決意を述べました。
また、「今年はバンクーバーオリンピックに北秋田市から4人もの出場選手が選ばれるなど新春から明るい話題でスタートした。8月の大相撲巡業、秋の種苗交換会と、北秋田市が注目される年になる。この機会にさまざまな形で情報発信していきたい」と意欲を見せました。
出席者へは、「市の財政事情も厳しい。しかし、既存店をリニューアルして再出発するなど大型店の脅威にさらされながらもがんばっている商店もある。今年は“寅年”だが、経済の活性化に“虎の巻”はない。英知と熱意で北秋田市を盛り上げましょう」と呼びかけました。
続いて伊藤公夫(まさお)北秋田市商工会長があいさつ。日本ではユニクロのファーストリテイリングが増収増益となり、安い中国製品が市場を席巻するといったデフレ基調の日本経済を紹介し、「何かおかしい。賃金が安いからといって日本の業者が中国に発注するのは自分の首をしめているようなもの。国は、安い輸入品に関税をかけるべき。私たちも、もっと愛郷心を持って、日本製品、そして秋田、北秋田市とできるだけ地元の製品を買うことで日本経済の活性化につながる」と、愛郷心こそが地域再生のキーワードとなることを訴えていました。
近藤健一郎、北林丈正県会議員の祝辞の後祝宴に移り、長岐哲行北秋田地域振興局長の音頭で乾杯。出席者は互いにあいさつを交わしながら景気の見通しなどを話題に交流を深めていました。
(2010.1.13)