2010年01月13日
コンテンツ番号7648
各世帯の協力と理解を得ながら調査を
2月1日を基準日として実施される2010年世界農林業センサスの調査員説明会が1月14日(木)から市役所で始まり、調査員・指導員らは調査内容などについて理解を深めました。
農林業センサスは我が国農林業の生産構造、就業構造を明らかにするとともに、農山村の実態を総合的に把握し、農林行政の企画・立案・推進のための基礎資料を作成し、提供することを目的に、5年ごとに行う調査です。国際連合食糧農業機関(FAO)の提唱する2010年世界農林業センサスの趣旨に従い、各国農林業との比較において我が国農林業の実態を明らかにすることとしています。
今回の調査では、我が国の農林業・農山村を取り巻く情勢の変化及び農林業施策の動向に対応するとともに、個人情報保護意識の高まりなど調査環境の変化を踏まえ、これに対応し、円滑かつ効率的に調査を実施できるよう調査方法、調査項目等の改善・見直しを行いました。
調査は、統計法に基づき国が実施するもので、農林業経営を把握するために個人、組織、法人などを対象にして実施する調査と農山村の現状を把握するために全国の市町村や農業集落を対象に実施する調査に大別され、全国で実施されます。
北秋田市では約5900世帯が対象となります。調査結果は、国の農林行政の指針となる「農業・林業基本計画」の企画・評価などに活用されるほか、地方交付税の算定や農業・農村男女共同参画推進事業、経営所得安定対策にかかる経営規模要件の策定や集落営農の認定要件の数値にも活用されます。
調査員・指導員は、知事が任命する非常勤公務員。北秋田市では229人が調査や審査指導にあたります。調査員に対する説明会は、1月25日まで各地区ごとに実施されます。
この日行われた鷹巣地区の説明会では約30人が出席。はじめに統計調査を担当する市総務部総合政策課政策班の佐藤浩班長が、「農林業センサスは5年に一度の調査。今回は世界調査ということで10年に一度の調査となる。国の施策や地域の農林業振興等に反映する重要で大切な調査です。真冬の時期に対象世帯を回ることになるので、大変ご苦労をおかけすると思いますが、体調などにも留意して調査活動を進めてもらいたい」などとあいさつ。
この後、市の担当者から調査票の記入要領や対象世帯が不在で面会できない場合の対応など調査上の要点が説明されました。また、調査の留意点をまとめたビデオ上映で理解を深めました。質疑応答では調査員が、調査項目の詳細について担当者に確認していました。
調査は1月下旬頃から、調査対象世帯への調査票の配布、世帯での調査票記入、調査員による回収、という流れで実施されます。調査した内容は、統計資料を作成するためだけに使用します。その他の目的に使用することは一切ありませんのでご安心ください。調査の対象となった場合には、ご協力をお願いいたします。
センサスとは
古代ローマ時代に「センソール」という職の役人がいました。この役職は、ローマ市民の数などを調査することを職務(仕事)としており、センソールが行う調査を「センサス」と呼んでいたといわれています。
このことから、センサスとは、通常すべての客体を調査対象とし、個々の客体について調査票を用い、全般的な多項目にわたる調査を行うことをいいます。
(2010.1.14)