2010年01月27日
コンテンツ番号7632
秋田弁や地域の方言の魅力を学ぶ
合川ことぶき大学の公開講座「秋田弁・地域の方言の魅力あれこれ」が1月27日(水)、合川公民館で行われ、学生ら約45人が昔から伝わる秋田弁のルーツや素晴らしさを学びました。
合川ことぶき大学は、昭和52年に大学が創立。生涯学習の観点から、学ぶことの喜びを通し生きがいを見い出し、新しい時代に対応でき、親しまれる人生を送るため学びあう場として市教育委員会が開設しているもので、今期(1期=2年)は80人の学生らが、多くの講座やクラブで学んでいます。
開会にあたり、関源一合川公民館長は「大学は、春には花いっぱい運動への参加。秋には青森市への移動研修など、屋外での活動を中心に行ってきましたが、冬期間は暖かい室内でじっくり学んでほしい。秋田弁はもちろん言葉にかかわる歴史を学び、一人ひとりの知識を深めてほしい」などとあいさつ。
今回の講座は、長年にわたり北秋田地域で教鞭をとり、秋田弁や方言にかかるたくさんの著書を執筆している河田竹治氏(鷹巣出身大館市在住)が「秋田弁・地域の方言の魅力あれこれ」と題して講演しました。
河田さんは「秋田弁には茨城県の水戸弁が多い。昔、佐竹義宣が水戸から秋田に移ってきたとき、多くの家来や関係者を連れてきたことが要因。≪ぬぎ=暖かい≫≪たまげる=驚く≫≪めんこい=かわいい≫などは水戸弁から秋田に定着した言葉です。また、同じくアイヌ語も使われているとし≪キミ=とうもろこし≫≪ケリ=履物≫≪ベゴ=牛≫などがある」などと秋田弁のなかには他地域から伝わってきた言葉もあることを説明しました。
また、方言による誤解のエピソードなども紹介「≪はねが(入らない?)=歯がなくなった≫≪しゃしね(うるさい)=さぁ死ね」などと誤解されたこともある。秋田以外の方には使い方によっては誤解招くので気をつける必要がある」などと方言にまつわる出来事を冗談を交えて講演しました。
学生らは、普段使っている言葉が出てくるたびにうなづき、言葉の語源や伝わり方などについて理解を深めました。
(2010.1.27)