2011年12月13日
コンテンツ番号7613
消防職員が諸課題を意見発表
(2011.12.13)
第35回消防職員意見発表秋田県大会予選会が、12月13日(火)北秋田市消防本部で行われ、消防職員6人がそれぞれ思う消防業務の課題について意見発表をしました。
この意見発表会は、消防職員が業務に対する提言や取り組むべき課題等について、自由に発表し、消防業務の諸問題に関する一層の知識の研鑽や意識の高揚を図ることを目的としています。
発表は1人5分以内とし、発表内容のほか発表の態度や表現力が審査の対象となります。発表では、井山知也さんが「消火器を設置することに満足し、その後のメンテナンスを怠ったことにより、消火器による死亡事故が起きている。住民への啓発活動で事故防止を」などと消防器具についての問題。津谷俊さんは 「消防職員は目の前で人が心肺停止となる瞬間、人とさえ判らない遺体をみることからPTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こす可能性が大きい。職員のメンタルケアを」などと消防職員の職業病についての問題。 また、金誠治さんは「この地域は高齢者ひとり暮らし世帯が増加し、救急の際に持病やアレルギーなどの情報が収集できず、搬送遅延や処置の遅延へと繋がる。救急医療情報キットの普及や、常に携帯できるカード及び携帯電話に医療情報を登録するなどして、救急時にはすぐに患者の情報が分かるような環境づくりが必要」と地域での救命活動についての問題など、発表した6人それぞれが業務中に感じた課題や自分なりの解決方法などを審査員や傍聴者に訴え掛けました。
この後、審査発表が行われ、阿仁分署の金誠治さんが最優秀賞を受賞しました。審査発表の後、杉渕敬輝消防長は「本日の発表は消防職員として全身全霊を傾けると共に、救命活動、防火活動に市民と一体となって取り組もうとする意欲が伝わってくる発表で、それぞれ、はつらつとして立派な発表でした」などと講評を述べました。
なお、最優秀賞を受賞した金さんは、2月に開催予定の秋田県大会に北秋田市消防本部の代表として出場する予定です。
所属 | 役職 | 発表者 | 演題 |
---|---|---|---|
消防本部 | 消防士 | 八幡 竹之 | バイスタンダー |
消防本部 | 消防士 | 鈴木 航 | 救命のスタートライン |
森吉分署 | 消防士 | 津谷 俊 | 心の変化 |
阿仁分署 | 消防士 | 金 誠治 | あなたのこと |
合川分署 | 消防士 | 櫻田 優平 | 火災の第一発見者 |
上小阿仁分署 | 副士長 | 井山 知也 | 使える消火器 |