2011年11月06日
コンテンツ番号9525
有事に備え火災想定訓練
(2011.11.6)
秋の火災予防運動にともなう火災想定訓練が11月6日(日)、市内各地区4か所で行われ、市民や消防団員らが、有事に備えて本番さながらの訓練を行いました。
この訓練は、火災の多発期を迎え、火災が発生した場合に各団員が自然水利や防火水槽などから揚水し、中継送水体制を迅速かつ確実に行える知識と技術の向上を図ることを目的で実施されているもので、県内で行われる秋の火災予防運動(11月6日〜12日)に合わせて行われています。
この日の訓練は、阿仁吉田児童館周辺(阿仁地区)、根森田自治館周辺(森吉地区)、羽根山活性化施設周辺(合川地区)、鷹巣西小学校周辺(鷹巣地区)の市内4か所で行われました。
このうち合川地区の訓練には、合川地区の消防団5分団約150人及び消防本部職員と地区住民ら約50人が参加。午前8時に地震とともに火災が発生したと想定し、避難訓練や、通報訓練、火災防御・中継訓練、火災警戒区域設定訓練、住民による消火訓練が行われました。
訓練開始が告げられると、はじめに住民が集会施設へ避難訓練を実施。続いて火災想定では団員らがきびきびとした動きで、集落内の防火水槽から次々とホースをつなぎ合わせて放水。住民のみなさんもバケツリレーなどに取り組みました。このあと、消防署員が参加者に消火栓や消火器の取扱方法が説明され、有事に備えました。
閉会式では、統監を務めた小塚毅総務部長が東日本大震災での被災者にお見舞いを申し上げながら「市では自主防災組織の構築を図るとともに市町村との相互応援協定や関連団体、企業との災害時の連携など市全体の防災力、減災力を高めるための取り組みを行っているところです。災害では初期段階において、自らの身は自ら守る、地域にみなさんの協力体制の2つ点が最も重要。今後とも防災訓練の継続など防災力を高める地域作りをあらためてお願いします」などとあいさつ。
北林榮北秋田市消防団長は「災害はいつどこで起こるかわかりません。地域の住民と防災関係機関が一体となって防災の情報伝達、災害情報、避難の誘導など迅速的確に実施し、防災体制の強化と地域住民の防災力向上を図ることが必要。大事なことは自分の身体は自分で守る、地域ぐるみで自分たちの地域は自分たちで守るという自主防災を強めていただきたい。団員のみなさんには冬期間にあたっての資材の点検、車両等の点検確認、火災時の出動、火災現場での活動には充分注意され、ケガのない事故のないよう任務を遂行していただきたい」などと訓示しました。
また、松岡利夫羽根山地区自治会長は「この訓練を機会に万が一の災害に関し、地域住民がお互いに助け合うという意識をみんなで共有し高め、災害に強い地域にしていかなければならないと思います。今回の訓練を設定していただいた市、消防署、各分団のみなさんに自治会としてお礼申し上げます」などとあいさつしました。
11月に入り、朝夕は日々寒さが増して、家庭や職場で暖房機器などを利用する機会が増えています。空気も乾燥しており、ちょっとした不注意から火災が発生しやすくなります。火の取扱いには十分注意し、火の用心を心掛けましょう。
平成23年度全国統一防火標語
「消したはず 決めつけないで もう一度」