2011年11月23日
コンテンツ番号9550
力強いバチさばきで聴衆を魅了
(2011.11.23)
北秋田鷹巣祇園太鼓振興会(今立明代表)による「第21回北秋田祇園太鼓審査会」が11月23日(水)、市文化会館で開かれ、会員らが日頃鍛えた演奏技術を競い合いました。
北秋田祇園太鼓振興会は昭和60年、旧鷹巣町の「太鼓の里づくり構想」に合わせ、鷹巣銀座通り商店会の青年部が北九州市の「小倉祇園太鼓」にならい取り組み出したのが始まりで、小学校への和太鼓が配置され子どもたちに指導が始まり、平成5年に「鷹巣祇園太鼓振興会」が結成されました。
振興会ではその後、会の活動目標に青少年の健全育成、生涯教育の奨励などを掲げ、各地区の小学校などで太鼓の指導を続けながら、現在に至っています。これまで指導を受けた子どもたちは1600人を越えています。この日も審査に臨んだ小学生を中心に、多くの叩き手が審査会に参加しました。
開会式では、中高生による八丈太鼓のオープニング演奏が行われ、今立会長が同振興会のメンバーを紹介したあと、「お陰様で21回目を迎えることができました。この雑草軍団で21年間がんばってきました。これからも生きていれば続けていきたい」などと主催者あいさつ。
続いて、来賓の三澤仁市教育長が「北秋田鷹巣祇園太鼓審査会は21回目を迎え、この時期の風物詩として、すっかり北秋田市に定着しているものと思っています。振興会のスタッフは、放課後や夜の時間を使い、子どもたちに温かく指導をしてくれて21年です。鷹巣祇園太鼓はこの地に根を下ろして花を咲かせています。合併から7年の北秋田市ですが、どうしたら市が活性化するだろうかと考えると、経済が豊になることは基本にあると思いますが、心の豊かさが何よりも大事だと思います。心の豊かさを膨らますためには、芸術文化活動が活性化しないといけないと思います。今日は、子どもたちが精一杯太鼓に打ち込みますので、会場から温かい拍手をお願いします」などと激励しました。
祇園太鼓は、2人の打ち手が太鼓の両面に横向きに立ち、ジャンガラと呼ばれるスリ鉦をリード役に「ドロ打ち」(表)と「カン打ち」(裏)の2人が独特のリズムを繰り返し叩き合うもので、素朴でありながら伝統の重みを感じさせる打法は和太鼓の原点といわれています。
模範演技の後、ばちさばき、力強さ、リズム感、チームワークなどによる個人の部、団体の部の審査が始まり、個人の部には16組、団体の部に8団体が参加し、この日に合わせて練習を重ねた成果を発表しました。
また、阿仁公民館移動奨励室チーム、心身障害者福祉施設合川新生園の「祇園太鼓クラブ」がゲストとして出演。そして、保護者や中高生による演奏の後、審査会の締めくくりとして100人打ちの合同演奏でフィナーレを飾りました。