2011年11月26日
コンテンツ番号9551
内陸線の未来を見つめて
(2011.11.26)
北秋田市チョこボラ・プロジェクト第1弾「ふるさとの未来・再考!」フォーラムが11月26日(土)、市交流センターで開かれ、児童・生徒・学生が内陸線をテーマに発見したふるさとのよさについて発表しました。
チョこボラとは、「ちょっと公民館でボランティア」を略したもので、地域のみなさんが持っている知恵や経験などを地域に還元し、お互いがより豊かな人間性を育み、元気な地域づくりを目指すことを目的に行われるもので、フォーラムはその第1弾として「内陸線の未来を見つめて」をテーマに行われました。
はじめに津谷市長が「自分たちのパワーで地域を元気にしたい、ふるさとを見つけたいという気持が明るい未来へつながるもの。内陸線を題材にした小学生から大学生までの参加によるフォーラムの開催は初めての試みとなりますが会場いっぱいの若い活力あふれる活発なフォーラムになりますよう期待します」などと主催者を代表してあいさつをしました。
続いて、秋田内陸縦貫鉄道株式会社の若杉清一社長が「内陸線の未来は線路だけでなくそれぞれの中にある。それをどのように地域に結びつけ秋田、東北、日本、さらにはアジアを含めた世界へ向け広く可能性を伸ばしていただきたい。鉄道の線を絶対消してはいけないという思いで今日一日すごしていただければ必ず明るい未来がやってくるものと確信しています」などとあいさつしました。
フォーラムでは、はじめに学習・研究発表が行われました。始めに大阿仁小学校6年生9人が「走れ内陸線 いつまでも」と題し、内陸線の駅に設置した思い出ポストに寄せられた声を、内陸線の歴史とともに写真と音楽を合わせて朗読しながら紹介。また、内陸線の未来に向けて、「親戚や友だちに紹介する」「内陸線グッズや文房具を作る」などといった提言も行いました。
続いて、阿仁中学校2年生21人が「アド街ック天国 阿仁」と題し、阿仁地域における名所やスポットをランキング付け紹介。異人館やこぐま亭、かなえ橋やあめふり岩など阿仁の魅力を実際そこに行って見たいと思わせるような構成内容に会場に来た人は興味をそそられていました。
次に、秋田北鷹高校生徒会代表6人が「車窓から見える内陸線の未来〜トレイン・ミーティングの報告〜」と題して、これまで取り組んできたトレイン・ミーティングの内容を小・中学生にもわかりやすいように寸劇を交え紹介し、秋田大学生が「秋田内陸線を日本のモデルに」と題し、北秋田市の社会経済状況を背景にした内陸線の状況や、各種情報から考察した今後の取り組みについて発表しました。
それぞれの発表を受け、若杉社長は「日本の人口の減少しており、内陸線沿線だけが減っているのではない。北秋田市が日本の10年先をいっているフロントランナーであり、日本のモデルになり得る。自信を持つべきであり悲観するものでない。地域でつまらないと思うことも他からすると魅力にもなる」などと話しました。
まとめでは、コーディネーターを務めた濱田純・秋田大学北秋田分校長が「今日は来てよかった。やはり北秋田は学力が高く、そうでなければこのような発表はできない。自信をもっていただき、これからも誇りになる。それぞれができること、市民としてできることは何かを考えるきっかけとなったのでは」などと述べました。
このあと、秋田内陸縦貫鉄道で受け付けていた「笑顔で応援広告笑顔大賞」の表彰が行われたほか、北秋田市などでロケが行われた映画「ハナばあちゃん!! わたしのヤマのカミサマ〜」が上映されました。