2011年09月02日
コンテンツ番号9491
県北地区の核となる高校を目指して
(2011.9.2)
市内4高校の統合校として開校した県立秋田北鷹高等学校(佐藤英樹校長、生徒数793人)の開校式が9月2日(金)、同校第1アリーナで開かれ、生徒や教職員、学校関係者など約1000人が参加し開校を祝いました。
同校は、秋田県第5次高校整備総合計画(後期計画)のもと、市内の県立高校3校(鷹巣、鷹巣農林、米内沢)と市立高校1校(合川)の4校が統合して平成23年4月に誕生しました。校舎は、旧鷹巣農林高校敷地内に建てられ、学科は普通科5学級、農業科2学級から編成され、うち普通科は「特別進学コース」が1学級、「探求コース」が4学級、農業科は「生物資源科」1学級、「緑地環境科」が1学級、設置されました。同校は生徒数793人、1学年7学級と県北地域では最大規模の高校です。
本来であれば、4月8日に同校の開校式と入学式を行うはずでしたが、前日の4月7日23時32分頃に宮城県沖で発生したマグニチュード7.4の地震の影響(北秋田市震度4)により、東北各地では広く停電等の被害が発生し、市内全世帯でも停電等が発生、開校式と入学式は延期されました。この影響で、入学式は予定より1週間遅れの4月15日に行われ、開校式については延期となっていました。
この日行われた開校式では、国歌と県民歌の斉唱の後、はじめに秋田県教育委員会の米田進教育長が「本校は北秋田市に設置される唯一の高等学校として21世紀の県北に活力を与えるべく、幅広い生徒のニーズに対応できる多様なカリキュラムを設定しています。施設整備でも充実を図っており、生徒に皆さんはこの恵まれた教育施設を十分に活用し、全国に名をとどろかせる活躍を期待します。本校の母体となる4つの高校はそれぞれ先人たちが伝統を継承し、長年にわたり地域社会に貢献する人材を輩出してきたと言う自負と誇りを持っています。卒業生や地元の皆さんもそれぞれの高校に深い愛着を抱いていると思いますが、その熱い思いをこの秋田北鷹高等学校につないでいただき、引き続きご支援を賜りますようお願いします。生徒の皆さんは4校合わせて250年の歴史と多くの方々が新しい学校に託した夢を正面から受け止め、自分たちが新しい学校を作り上げる主人公であるという意識を持ち、高い目標を掲げ、充実した高校生活を送ることを期待します。教職員の皆さんもいっそう研鑚を積み、生徒一人一人の夢の実現のため努力されるよう願っています。秋田北鷹高等学校がふるさとを支え、世界に羽ばたく人材を育てる学校として充実発展することをお祈りします」などと式辞を述べました。
来賓を代表しての佐竹敬久秋田県知事、津谷永光市長があいさつ。このうち、津谷市長は「開校より既に五ヶ月が経ちましたが、北鷹高校の皆さんの登下校の様子を見ていると、皆さんの若さと明るさが、日毎に街を元気にしてくれていることを実感しています。皆さんが主体となって開催された6月の大綱引き大会は、全校生徒のほか一般市民も含め千人以上の参加となる大イベントとなり、生徒間の絆を深めたばかりでなく、地域活性化に大きく貢献されました。学業や部活動に情熱を傾けながらも、地域を元気づける皆さんの果てない可能性に、地元北秋田市として大いに期待します。市では、一昨年締結した秋田大学との連携協定に基づく事業も本格的に始まり、今後は多くの大学生によるフィールドワークなどの研究活動が予定されています。また、全国でも屈指の産出量を誇る珪藻土や世界文化遺産登録を目指している伊勢堂岱遺跡など、数多くの教材を有している地域でもあり、これらの教育資源をも十分に利活用して頂きながら、この秋田北鷹高校が県北地域を代表する核たる高校として、北秋田地域発展の起爆剤となることを切に期待しています」などと祝辞を述べました。
続いて佐藤校長が「これから4校の輝かしい伝統とよき校風を受け継ぎ新たな歴史を刻んでまいります。校歌の一節にある『若き情熱あふれ出て新たな文化を創り出す』ことができますよう日々精進を重ねていく覚悟です。秋田北鷹高校の開校までご尽力いただいたすべての皆さんにお礼申し上げるとともに地域に根ざし、お互いに支え合い、歩み続け閉校となった各校同様に今後もご理解とご協力をお願いします」などとあいさつしました。
このあと、生徒を代表して佐藤純子生徒会長が「私たちはこれから学習に部活動にと自分の可能性を見つけ、開拓し、大きく飛躍し、発展してまいります。全県、全国へと秋田北鷹の名を響かせる日が必ずやってきます。その日も今日の日も地域に支えられていることを忘れず、身近な存在、心強い応援団である地域に対してしっかりと貢献できる生徒、学校であることをここにお約束します」などと生徒誓いのことばを述べました。
最後は、校名・校章・校歌の作成者が紹介され、全員で校歌を斉唱し、秋田北鷹高等学校の開校を祝いました。