2011年09月04日
コンテンツ番号9492
号令に従い訓練の成果を競い合う
(2011.9.4)
日本警察犬協会秋田県支部(北林丈正支部長)主催の警察犬2011年奥羽日本訓練チャンピオン決定競技会が9月4日(日)、県立北欧の杜公園で開かれ、嘱託警察犬などが日頃の訓練の成果を競いました。
北欧の杜公園で開かれる同競技会は、平成19年から行われており今年で5回目。県内をはじめ東北各地、遠くは岡山県からの参加があり、嘱託警察犬17匹、訓練士犬30匹、一般犬63匹、計110匹がエントリーしました。
開会式では北林支部長が「警察犬は、犯罪の捜査や捜索などにおいて大変重要な役割を果たしています。その警察犬の育成には、愛犬家の地道な訓練と深い愛情に支えられています。今日は日頃の訓練の成果を十分に発揮をされて、またそれぞれ情報交換を行ったり、親睦を深めたりして有意義な大会にしてほしい。健闘をお祈りします」などとあいさつ。
来賓を代表して津谷永光市長、県警本部鑑識課機動鑑識班の高橋正幸班長があいさつ。このうち津谷市長は「全国各地からたくさんの皆様を、この北秋田市にお迎えできたことを開催地を代表して心から歓迎します。皆様は、地域犯罪の予防や安心安全な地域づくりのために、優秀な警察犬の育成にご尽力いただき心から敬意と感謝を表します。今日の大会を通じて、東日本が元気づけられるように、そして、これまで訓練された成果を十分活かしていただき、立派な成績を収められるようお祈りします」などと激励しました。
つづいて、出場者を代表して秋田県の三井規(のり)訓練士が「日頃の訓練の成果を十分に発揮し、正々堂々と競技することを誓います」と選手宣誓をし、競技に入りました。
競技会は、プロ(訓練士)とアマチュア(一般愛犬家)の部に分かれて、匂いをかぎ分ける「選別」、特定の人の足跡を追う「追及」、指導士の指示のとおりに行動する「服従」、指導士の指示により相手を威嚇、襲撃する「警戒」、それぞれを組み合わせた21部門で行われました。警察犬種であるジャーマンシェパードやラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバーなどの他、ミニチュアダックスフンド、プードル、トイプードル、ボーダーコリー、ダルメシアンなどの犬種も出場しました。
競技のひとつ「選別」は、5つの布から特定の匂いが付いた布を嗅ぎ分けて持ってくるもの。「選別」でより高度になると、わざと該当する匂いの無い布ばかりを置いて、犬が何も選別しないで戻ってくると合格というものもあるそうです。
日本警察犬協会の会員は全国に約1万人、支部は約100支部あり、各支部では年1回の競技会が開催され、優秀な犬の育成が行われています。秋田県警察では、年に1回警察犬を決める審査会が開催され、合格した犬は嘱託警察犬として1年間、犯罪者や行方不明者の捜索などに活躍しています。現在、秋田県の嘱託警察犬は16頭在籍しています。