2019年02月23日
コンテンツ番号3008
お口の衰えの予防について学ぶ
医療介護研修会が、2月23日(土)に北秋田市保健センターで開かれ、市民や関係者約120人が参加し、オーラルフレイル(口の衰え)とその予防について理解を深めました。
同研修会は、地域における包括的かつ継続的な在宅医療の推進を目指し、医療機関、介護サービス事業所など各施設の持っている本来機能を円滑かつ有機的に活用することを目的に設置している北秋田市地域医療連携センター運営協議会訪問看護部会(齋藤浩太郎部会長)が開いたものです。
開催にあたり齋藤部会長は「高齢の方の多くは、複数の病気を持っている。また、加齢に伴う低栄養や筋力低下、口腔機能の低下などが総合的に起こり、それが要介護状態につながることが指摘されている。その中でも口腔機能の低下がきっかけで全身の虚弱につながることが知られている。予防のためには、日常生活で気付くことが重要と考える。本日は健康やフレイル予防について理解を深めてもらいたい」とあいさつしました。
第一部では、秋田県歯科医師会の常務理事及び大仙市の畠山歯科医院の院長である畠山桂郎さんが「オーラルフレイル予防で健康寿命の延伸を」と題して講演。畠山さんは「オーラルフレイルとは、口の機能の低下のことで健康と機能障害の中間を指す。オーラルフレイルの始まりは、滑舌低下、食べこぼし、わずかなむせ、噛めない食品が増える、口が乾燥するなどほんの些細な症状であり、見逃しやすく、気が付きにくい特徴があるため注意が必要」と説明。また「オーラルフレイルを放置すると、全身の筋肉や心身の活力の衰えが進み、要介護状態となるリスクが高まる。予防するためにも『かかりつけ医を持つ』『口の些細な衰えに気を付ける』『バランスのとれた食事をとる』の3つを心がけてほしい」などと強調しました。
第二部では、秋田県歯科医師会在宅歯科医療連携室の鈴木真知子さんが、口唇、舌の前方・後方を動かし、滑舌を高める運動の『パタカ体操』を実演しました。参加者は、大きく口を動かし、声を出しながら口腔機能強化に努めました。