2011年09月11日
コンテンツ番号9502
太鼓の熱き想い被災地にとどけ
(2011.9.11)
「第9回北秋田市たかのす太鼓まつり」が9月11日(日)、綴子・大太鼓の館野外ステージで開かれ、大勢の太鼓ファンらが迫力ある太鼓演奏とパフォーマンスを楽しみました。
イベントは、市観光協会や綴子上町・下町大太鼓保存会など各太鼓団体で組織する「北秋田市たかのす太鼓祭り実行委員会(村井松悦実行委員長)」が主催。今年は市内から8団体と、能代市から「二ツ井恋舞」、大館市から「田代太鼓振興会」がゲスト出演、また、「仙台すずめ踊り連盟」が「鷹巣すずめ踊り」に加わる形で友情出演しました。
開会式では、はじめに村井実行委員長が「今日で東日本大震災からちょうど半年。震災では多くの太鼓仲間も被災されました。今日は太鼓仲間の分まで太鼓をたたき、被災された方々への鎮魂のお祭にしたいと思います。祭をみんなで盛り上げて、奥羽山脈を越えて、津波ではなくて熱き想いと大きな勇気を被災地の皆さんに届けたいと思います。一緒に盛り上がりましょう」などと主催者あいさつ。あいさつの後に「日本がんばろう」、「負けるな東北」と村井会長が音頭を取り、会場全体で被災地にエールを送りました。
つづいて、来賓の虻川広見副市長、近藤健一郎・北林丈正両県議会議員、金田勝年衆議院議員があいさつ。このうち虻川副市長は「北秋田市は古くから綴子大太鼓に象徴されるように、太鼓が盛んな文化があります。そして市内には多くの太鼓団体があり、日頃から技を磨き切磋琢磨し、また各種イベントにも参加いただき、多くの方々に元気を与えていると思います。そうした中で、本日発表の場を迎えるということで、日頃の成果を充分に発揮していただきたい。このイベントの元気の良さが被災地の皆さんの元気と活力に大きく届くことを願い、ご来場の皆様が元気を着けてお帰りいただくことを祈念します」祝辞を述べました。
プログラム最初に登場したのが綴子下町大太鼓保存会。ステージに、ギネスブックで認定された直径3.71メートルと3.44メートルの2張りの大太鼓が現れると、観客はその大きさと雷鳴のごとく鳴り響く大太鼓の音に驚いていました。また、ステージせましと舞う3匹の獅子踊りでも観客を楽しませていました。
この後、プログラム順に、婦団連ふるさと子ども太鼓、北秋田ドラムサークル、森吉山麓火まつり太鼓、婦団連たかのすふるさと太鼓、綴子上町大太鼓保存会、二ツ井恋舞、田代太鼓振興会、鷹巣はやし普及会、婦団連たかのすふるさ太鼓「鷹巣すずめ踊り」が登場、力強い演奏と華麗なパフォーマンスを披露し会場からは大きな拍手が送られていました。
終盤、この祭のメインイベントである綴子上町・下町大太鼓保存会の合同演奏では、上町の3.8メートル、下町の直径3.71メートルをはじめ4張りの大太鼓が登場しステージを占領。演奏では大太鼓4張りが共鳴する迫力ある轟き音で観客を魅了しました。日頃ライバルの両集落の大太鼓が一緒に演奏することはなく、上町・下町の大太鼓が並んで演奏するのは、この大太鼓まつりならではの競演です。
フィナーレはすべての出演者が入り乱れ、太鼓と踊りで大団円を迎えました。