2019年02月28日
コンテンツ番号3006
新年度予算など57件の議案等を上程
平成31年北秋田市議会3月定例会が、2月28日(木)に議事堂で開会し、新年度予算案など57件の議案等が上程され審議が始まりました。
今定例会に上程された案件は、消費税及び地方消費税の税率引上げに伴う関係条例の整理に関する条例の制定など条例案が15件、新年度予算案等が25件、今年度の補正予算案等が17件の計57件です。
このうち、平成31年度一般会計予算については、歳入歳出の総額を239億7,149万8,000円とするもので、歳出の主なものは、宮前町庁舎大規模改修事業として1億5,805万8,000円、戸籍等コンビニ交付サービス導入事業として2,789万6,000円、し尿処理施設建設事業として10億8,099万9,000円、移住・就業支援事業費補助金として400万円、多様な農業経営応援補助金として500万円、森林環境譲与税事業として1,575万8,000円、鷹巣中学校大規模改修事業に4億1,963万8,000円などを計上しています。また、介護保険特別会計には、地域包括支援センターの拡充配置に係る経費を計上しているほか、阿仁診療所特別会計には阿仁診療所改築事業に係る経費、水道事業会計には新鷹巣浄水場建設事業に係る経費を計上しています。
本会議では、会期を3月14日までの15日間とし、一般質問、常任委員会の審査のあと、最終日に採決することを決定し、津谷市長が新年度の施政方針を述べたあと、それぞれの議案説明と大綱質疑が行われました。
施政方針の中で津谷市長は「人口減少が進行する中にあって、最大の課題はその対策にある。普通交付税が算定特例の最終年度を迎え市税も大幅な増収が見込めない財政状況ではあるが、第3次行財政改革大綱の遂行と併せ、効率的な財政運営と健全な財政基盤の構築に取り組みながら、本市における仕事や暮らし、子育て環境の充実および防災・減災等も含め、市民誰もが安全で安心して生き生きと暮らせるまちを目指し、引き続き『人口減少時代への挑戦』をテーマに各施策を展開していく。また、本年度は北秋田市まち・ひと・しごと創生総合戦略が最終年度を迎え、第2次北秋田市総合計画は4年目に差し掛かる。これらの計画を着実に進めてきたことで、狙いとする効果が徐々に現れてきているものと感じており、人にやさしい『ぬくもり・見まもり』のあるまちの創造と地方創生の実現に向け、全庁体制で各事業の推進にまい進していく」などと述べ、それぞれの個別の施策について説明しました。
なお、上程された議案は各常任委員会に付託され、3月6日から委員会審査に入ります。
主な大綱質疑の概要は次のとおりです。
議案第17号 平成31年度北秋田市一般会計予算
質疑
新年度予算は、新たな借金が約32億円、返済が約28億円、差引き約4億6,000万円の起債が増加する内容となっている。以前、建設事業が続いていることから、平成29年度までは増加する見込みとの答弁があったが、平成31年度では29年度の起債額を上回っている。当局として議会に説明した内容と逆のことを提案していることについて、どのように考えているか。
答弁
市民生活に必要な大きな事業を進める中では、ある程度やむを得ない部分はありますが、財政規律をしっかりと保つべきと考えます。平成31年度は、まち・ひと・しごと創生総合戦略が最終年度にあたり、その中で積極的に推進していく事業や様々なかたちで市民生活に必要な事業があることから、このような予算になっています。しっかりと財政規律を保ちながら、市民の方々に不安を与えないような財政運営をしていきたいと考えています。
質疑
森吉球場の照明塔の撤去する理由は。撤去した照明塔の処分方法は。
答弁
森吉球場の照明塔は、平成23年度の東日本大震災のあとから節電も含めて停止している状況です。その後の問合せや利用実績もなく、野球協会と協議して使用を止めている状況であることから、今回撤去することになりました。照明塔の処分を含めた工事費となっています。
質疑
日本三大樹氷ブランド化誘客推進業務運営委託の内容は。
答弁
委託費約480万円の内容は、PR動画の作成プロモーションが約300万円。もう一つが外国エージェントメディアの招へいするFAMツアーの経費となっており、どちらも連携市の負担割合に基づいて分担しています。
質疑
子育てサポートハウス新築設計委託について、どの程度の新築工事を想定しているか。また現時点で想定している場所は。
答弁
施設の規模については、木造平屋200平米程度で概算工事費としては約5,000万円と想定しています。建設場所は現在検討中ですが、候補地として宮前町の保健センター近辺を検討しています。
質疑
地域連携DMO秋田犬ツーリズムによる観光振興事業負担金が、昨年度より約4,300万円の増額となっている。これは、新しい事業があるためか。
答弁
圏域内の回遊性を高めるタクシー配車システム事業と、それぞれの観光施設でのいろいろな催し物の企画運営が加わっています。北秋田市では、大太鼓の館で外国人を含めた観光客に対して提供できる催しを想定して、保存会の皆さんと話し合いを行っています。これらが従来の事業にプラスになっており、その分負担金が増額しています。
質疑
キャラクターグッズ製作委託に関わり、30年度からキャラクター事業が実施されているが、市民の方々からは賛否両論がある。引き続き31年度の事業が提案されているが、施政方針に記載がないのはなぜか。
答弁
施政方針では、具体的なキャラクタープロモーションについては言及しておりませんが、今後ふるさと大使として活用を図っていくという表現にしています。ご指摘のように賛否両論があるということは、それだけ事業に感心をもっていただいているということ。その中で、阿仁合駅のこぐま亭や阿仁スキー場のコンドラに人が集まってにぎわっている状況もあり、そういう意味では、北秋田市に関心をもつ方が少しずつ増えていると感じています。新年度は、さらブラッシュアップしながら、市民の皆さんが参加できるPR活動を展開し、北秋田市の情報発信に向けて実効が上がるように取り組みたいと考えています。