2011年09月25日
コンテンツ番号9514
大勢のランナーが参加し全国に「元気と笑顔」を発信
(2011.9.25.)
北緯40度秋田内陸リゾートカップ第21回100キロチャレンジマラソン大会が9月25日(日)、仙北市角館・北秋田市鷹巣間をコースに行われ、100キロ部と50キロ部に今年も全国各地から1600人を越えるランナーが参加し、豊かな自然かおる秋田内陸路を力走しました。
同大会は1989年、秋田内陸縦貫鉄道(秋田内陸線、延長94.2キロ)の全線開通を記念して始まったもので、コースは仙北市角館から北秋田市鷹巣までの100キロ。2005年の第17回大会まで連続して開催され、これまでの参加者は2万人を越えています。
2006年と2007年は、秋田わか杉国体の準備などボランティアの確保や財政上の事情から同大会は中止となりましたが、2008年には大会が3年ぶりに復活し、今年で21回目の大会。東日本大震災により開催が危ぶまれましたが、秋田内陸部住民の温かで思いやりのある優しさを全面に出し、豊かな自然等を売り出しながら地域活性化を図り、全国に「元気と笑顔」を発信しようと行われました。
今年の大会には、100キロの部(角館〜鷹巣)にこれまで10回以上完走したクリスタルランナー117人を含め1,279人、50キロの部(阿仁比立内〜鷹巣)に362人の計1,641人がエントリーしました。
100キロの部は午前5時に仙北市の角館広域交流センター前を、50キロの部は午前11時に阿仁比立内をスタート、ランナーたちは沿道からのたくさんの声援を受けながらコースを北上、北秋田市交流センター前のゴールを目指しました。
100キロのスタート直後の気温は10度以下と低くかったものの、昼過ぎには気温が25度前後まで上昇し、ランナーには寒暖の差が大きく一段と過酷な大会となったようでしたが、日頃鍛えた健脚と精神で自己の限界に挑んでいました。
また、コース沿道20カ所に設けられたエイドステーションでは、ボランィアスタッフらが、飲み物や軽食などでランナーをもてなし、沿道では地元の方からたくさんの声援が送られました。スタート地点から約8キロの仙北市西明寺では、ランナーが通過する午前5時過ぎから、西明寺小学校の野球とミニバスのスポーツ少年団に所属する約40人の児童とその家族らが、ランナーとタッチを交わしながら熱い声援を送っていました。
難所の大覚野峠を越えて北秋田市に入りランナーは、比立内で50キロに出場したランナーと合流し、沿道にはさらに多くの市民や家族らがランナーに「ガンバッテー」、「あと〇キロだよ。頑張れ」などと応援していました。
男子100キロの部で優勝したのは、第19回大会で優勝、昨年も2位に入賞している、埼玉県の加山幸治さん(38)。タイムは7時間14分52秒で昨年の自己のタイムを更新して2度目の優勝となりました。
また、女子100キロの部で優勝したのは、秋田県の石井りみ子さん(47)。タイムは8時間59分46秒でした。石井さんも昨年は2位で、今回は見事に優勝となりました。
【優勝者インタビュー】 男子100キロの部 加山幸治さん
気温の高い中、後半苦しかったでしょうか。
「そうでうね。みんなに感謝します」
準備からいろいろ苦労があったと思いますが、トップでテープを切った感想は。
「みんなと一緒に頑張れたことがすごくうれしい」
一緒に走ってきたランナーの仲間もこれから走って来ると思いますが何かことばがありますか。
「みんながんばっていますから」(以上ゴール直後のインタビューから)
昨年2位で今年の優勝はまた格別のあじわいですか。
「いいライバルがいることで自分もがんばれるのでありがたい」
今年は気温が高かった思うがどうですか
「昨年、一昨年のほうが暑かったという感じがした」
去年のタイムよりよかったですね。トレーニングの成果ですか。
「特にないですが」(以上表彰インタビューから)
【優勝者インタビュー】 女子100キロの部 石井りみ子さん
ゴールした後に転倒してしまったのですか。
「町に入って1度転んだら立ったときにふらふらし、何とか歩いていたら、秋田さんが迫っていると聞いて、いくらか走ったが意識がもうろうとした。テープが見えたときにまた転んでしまった。歯も折ってしまった」
最後は本能というか、走ることで。
「ここで死守したいなあと思いました」
2位の秋田さんとのデットヒートということで。
「大先輩なのでついていければいいと思っていた」 (以上表彰インタビューから)