2019年02月28日
コンテンツ番号3005
地域づくりの意見を交わす
北秋田市地域づくり研修会が、2月28日(木)に市民ふれあいプラザで開催され、市民約150人が参加し講話やグループワークを通して地域づくりについて理解を深めました。
この研修会は、日頃の地域づくりや地域との繋がりの大切さを再認識するとともに、今後の地域での助け合いや課題解決の動機づけをすることを目的に開かれたもので、今回で2回目の開催となります。
開会にあたり北秋田市地域包括支援センターの宮腰正樹所長が「全国的に少子高齢化や過疎化により地域活力の低下に見舞われている中、かつてあたりまえにあった町内会の助け合い、見守り合い、声の掛け合いなど人との絆が重要になってくる。本日の研修を通じて、地域の関係を見つめ直し、未来に引き継ぐ住みよいまちづくりに向けた行動に踏み出す機会にしてほしい」などとあいさつしました。
続いて、講師の福祉教育・ボランティア学習の普及啓発活動や地域包括ケアシステムの在り方を考える研修会講師と地域福祉推進アドバイザーを務める鳥居一頼さんが「大停電はどこでもいつでも起こる?!~いまいちど地域のきづなを確かめてみましょう」と題して講話をしました。
鳥居さんは自身が体験した北海道胆振東部地震の話を交えながら「地域の繋がりがしっかりしている地域は、非常事態が起こった際に住民の命や財産、暮らしを守ることができる」と話し「災害時に様々な事情で避難所に行けない人のために、市民が自主的に地域の見守りをして安否確認を行った。日頃からの声の掛け合いや見守り合いができていたからこそ可能であった」などと事例をあげて「日常的な繋がりが大切で、様子見や声かけをする場合は健康状態や食事の状況など具体的に細かく話し聞くこと」などと語りました。
講話後は、5~6人のグループに分かれて「ひと・ものの備えから身近な地域づくりに動いてみませんか」をテーマにグループワークが行われ、参加者からは「サロンを開き、みんなで集まってお昼ご飯を食べたり、おしゃべりをしたりして交流している」「昔に比べて地域の関係が薄れてきていると感じる。緊急事態の場合は近所の人に助けを求めることが考えられるため、日頃から隣や近所と交流することは大切だ」「地域との繋がりを築く第一歩として、まずはあいさつをするところから始めた」などと意見が出され、これから自分が行動できることや実際に行っている支え合いの事例、実体験などについて積極的に話し合い、地域づくりのための行動に移せるように意見を共有し合いました。
また、会場には北秋田市障害者生活支援センターささえの皆さんによる「ささえカフェ」が特設され、休憩時には参加者に淹れたてのコーヒーやお菓子が振る舞われました。