2011年08月02日
コンテンツ番号9472
平成23年度完成、最後の事業調整会議
(2011.8.2)
北秋田市・森吉山ダム工事事務所事業調整会議が8月2日(火)、市役所で行われ、ダム完成後の周辺施設の利用などについて意見を交わしました。
森吉山ダムは、洪水調節や流水の正常な機能維持、灌漑・水道用水の供給、発電などを目的に建設が進められています。昭和47年の大洪水を契機に、昭和48年に阿仁川ダム調査事務所を開設。平成3年度に一般補償に関する協定締結、平成13年度にダム本体工事開始、平成19年度にはダム堤体盛立が完了しました。その後、ダムの管理に必要となる設備工事を進められ、平成22年1月からダムの本格的な運用を始める前に、貯水位を上昇及び下流させ、ダム堤体、基礎地盤及び貯水池周辺の地山などの安全を確認する試験湛水を開始し、今年1月に終了しています。 また、湛水し貯水された湖の名称は、「森吉四季美湖」と決定され、7月30日、31日には「四季美湖誕生祭」が行われました。ダム工事は、今年度、取水塔からの導水管工事などすべて完成する予定です。
事業調整会議は市と森吉山ダム工事事務所が、ダムの周辺整備などについて協議するため行われており、今年度ダム事業が完成するため今回が最後の調整会議となりました。
会議の前に市職員が、森吉山ダム管理所内やダム本体下段トンネル内の工事現場を視察。事務所の職員からコンピュータによる管理システムなどの説明や下段トンネル内の導水管工事の状況について説明を受けました。
会議では、はじめに佐藤清森吉山ダム工事事務所長が「ダム事業も順調に進み、今年度すべて完了する予定です。試験湛水も特段の異常もなく順調に推移していることを報告します。調整会議も何回か重ねてきましたが、今年度ダムの事業が完了するため今回が最後の会議となります。お互いに活発な意見を取り交わしたい」などとあいさつ。
続いて、津谷市長は「阿仁川ダム調査事務所の時代から39年になる事業。ダムには洪水調整などさまざま機能があり、これからはどうやって活かしていくかです。今後100年に1度の洪水を想定したダムに、地域住民の安全安心のためにも期待しています」などとこれまでの努力に感謝しながらあいさつしました。
会議では、森吉山ダム工事事務所から平成23年度の事業概要、試験湛水の結果について報告されたあと、来年度からの広報館や様田地区の利用計画、洪水時の警戒態勢と洪水調整について意見が交わされました。