2011年08月04日
コンテンツ番号9474
8月には台湾へトップセールスに
(2011.8.4)
津谷市長の定例記者会見が8月4日(木)、市役所で開かれ、臨時議会やとれたて村、台湾のトップセールスなどについて説明しました。
臨時議会について
7月27日の臨時議会では、専決処分の承認案件1件、補正予算案1件、財産取得に係わる単行議案1件の3件を全会一致で可決、承認いただきました。
一般会計の補正予算については、地域資源開発補助金として300万円を計上し、6月30日に事業採択された市内の縫製業者で組織する『WATOGA協同組合』の珪藻土を利用した冷却製品の開発に対し補助するものです。これまでも珪藻土を中心に地下資源の利活用を検討してきましたが、今回、財団法人地域総合整備財団『新技術・地域資源開発補助事業補助金』に採択され、具体的な商品開発に取り組むことになりました。現在、作品を制作し様々な形でモニタリングを行っており、当市の地域資源である珪藻土を活用した商品として確立し、地域の産業振興に繋がるよう期待しています。
「とれたて村」について
7月15日に東京都板橋区のハッピーロード大山商店街振興組合において、とれたて村参加契約の調印式を行い、平成23年7月1日から平成26年3月31日までの参加契約をしました。 調印式に引き続き、出店参加イベントが3日間に渡り行われ、私も初日だけですが店頭に立ち、虻川副市長とともにパンフレットを手渡しながらPRを行ってきました。たくさんの方々にご来場いただき、中には地元出身の方で区外から駆けつけてくれた方も多数いて、連日の大盛況となりました。秋にも同様のイベントを企画しているところですので、この出店をきっかけに、都会の方々の求めているものを分析し、よりニーズに沿ったかたちで、北秋田市産の良質な物産を提供し、販路拡大につながればと考えています。
また、前日の14日には、板橋区長への表敬訪問を行い、とれたて村出店の報告や市のPRをしてきました。今後、区と市の交流をより深めていければと考えています。
台湾トップセールスについて
台湾からの観光客誘致と大館能代空港へのチャーター便の継続を目指し、8月17日から19日まで台湾を訪問することにしました。当初は3月を予定していましたが、震災の影響や相手先である台湾でも東北6県への危険情報が出され、渡航自粛となっていました。6月13日に福島県を除く東北5県が危険情報を解除したことから、改めて訪問することにしたもので、大館能代空港所在地の市長として、県からの要請を受けて参加します。今回は秋田県知事の他、山形県知事も参加し、秋田県と山形県の合同セールスを予定しています。
現地では、台湾交通部の他、先にチャーター便を運航していただいた航空会社、各旅行会社との面談や懇談が予定されていますので、森吉山の四季や世界一の綴子大太鼓など北秋田市の観光を大いにアピールしたいと考えています。
放射線問題について
放射能汚染が疑われる腐葉土が市内の小売店で販売されていた問題について、人権擁護委員会で人権花事業として5つの小学校に合計で230袋を配布しており、購入した小売店を通して取引先に確認したところ問題がないことを確認し、各小学校に伝えています。また、各小学校の花壇についても、県に届出をしていたことから県が土壌調査を実施し、問題がないことを確認しました。
この放射能汚染問題については、県の放射能対策チームが窓口となり対応していますが、市内にも疑いのある商品等が入ってきているため、市としても県との情報交換を密にして、今後の対応を考え、測定機器の購入について検討しています。
避難者の受入れについて
小中学校が夏休みとなったことで、秋田県が進めている福島県からの小中学生の一時避難の受入れについて、当市にも多くいの問い合わせがあり、現在、8箇所の宿泊施設に38組、213人の申込みがありました。各施設に協力をお願いし、阿仁スキー場のゴンドラ、クマ牧場、太平湖の遊覧船、クウィンス森吉、打当温泉、大太鼓の館の無料パスの発行と、市内の鷹巣、前田、阿仁合、大阿仁の小学校プールを開放することとしています。その他にも当市での夏休みが有意義なものとなるよう、イベントを開催できないか検討しているところです。
被災地への職員派遣について
震災での被災地に様々な形で職員を派遣しており、現在は岩手県大船渡市に職員を派遣していますが、先般の新潟、福島の記録的な豪雨により甚大な被害を受けた新潟県三条市にも8月3日から7日までの日程で職員2人を派遣しました。この三条市は全国水害サミットの発起人として尽力いただき、当市も19年災害の翌年から参加させていただいています。その繋がりで、このたび職員派遣の要請を受けたものです。
平成23年度北秋田市成人式について
北秋田市成人式を8月15日に予定しており、今年度新たに成人を迎える方は、市全体で356人となっています。式典後、ダックスムーンの記念講演も予定していますので、新成人の皆様には、ぜひご参加いただきたいと考えています。
軽トラック市とフリーマーケットについて
今年度、第3回目の軽トラ市とフリーマーケットが8月6日に鷹巣銀座通商店街で開催されます。前回から被災市の復興支援として、被災地の物産販売も同時に行っており、今回は岩手県洋野町の物産販売を行います。ぜひ多くの方々に足を運んでいただき、この地域から支援を行ってほしいと考えています。
主な質疑応答
放射能測定機器の購入を検討されているようだが、購入の台数と時期ついての予定は。
市民から計測の要望もまだ無い状況であり、あまり過敏になると市民の不安をあおることになるが、このような状況で市で一台も持っていないとなると、今後、市民から計測の要望がでた際に迅速に対応できず、市民も不安に思うことから、購入を検討しているところである。購入は今年度中を予定しているが、台数については性能や財政状況も考えながら、県とも協議し検討していく。
内陸線について、4者での会議を行うと話していたが行ったのか。また、4者合意についての再検討は。
今月中に4者での会議を開く予定になっている。4者合意の再検討については、今の実績が厳しいからといってすぐに替えられるものではないので、今はこれまでの事業や政策を見直したり、新たな事業を展開して目標達成に向け進めていく。
震災の復興財源として政府では増税を検討しているが、東北地方の首長としてどう考えるか。
北秋田市の地域全体をみたとき、直接的な被害は受けていなくても観光客の減少や食品の流通への影響など、間接的には大きな被害を受けており、経済的にも落ち込んでいる。そのような中、ただ単に財源を確保するために増税し、国民へ負担を求めることには賛成できない。被災地の復興は誰もが望んでいることであるが、まずは政府ができる限りの財源確保をし、増税にはそれ相応の説明を国民へすべきと考えている。