2011年08月07日
コンテンツ番号9481
がんばろう東北をテーマに地域住民の手作りイベント
(2011.8.7)
第25回森吉山麓たなばた火まつりが8月7日(日)、阿仁前田河川公園を会場に開催されました。大勢の見物客が訪れ、郷土芸能やダンス、絵灯篭、花火などたくさんのイベントを楽しみました。
この行事は、前田地区で集落単位で行われていた七夕行事を一堂に集め、地区の活性化と伝統芸能継承を目的に一大イベントととして盛り上げようと始まったものです。
開催にあたっては、前田地区のボランティア組織「森吉山麓村おこし会(池田文明会長)」が中心となり、子ども会、婦人会、青年団、老人クラブなどに運営の一翼を任せて運営しています。地域住民一人ひとりが、役割分担、協力しながら、手作りイベントを定着させることにより、希薄になりつつある世代間の交流の促進を図るとともに、愛郷意識、地域連帯感の醸成を促進することを目的に行っています。
午後4時から始まったイベントは2部構成。第1部「たなばたまつり」は、前田小学校児童のロック・ソーラン、前田保育園児のお遊戯、森吉ダンスキッズ、FUTATSUIドリームキッズ、五味堀餅つき踊り、たなばた踊り、県無形民俗文化財に指定されている阿仁前田獅子踊りなど地域住民が踊りや伝統芸能を披露。そのあとには、地元出身ロックバンドのナイトメアが迫力ある演奏を展開し、会場を盛り上げました。日が沈み、あたりが夕闇に包まれた午後7時には、祖先の供養と豊作や家内安全など、各地区で地域の願いを込めて作られた7基の絵灯篭が行列となり、会場内をお囃子に合わせて練り歩きました。
午後7時50分からは、第2部の「たなばた火まつり」がスタート。火まつりセレモニーで池田実行委員長は「この火まつりが25回目を向かえることが出来ましたのも、地域の皆様や市のご協力があってこそ。今回はがんばろう東北をテーマとし、北秋田市に避難されている方々を招待させて頂きました。今日は各地区の青年団が造った色々な火を楽しんでもらいたい」などと来場者を歓迎しました。
続いて、虻川副市長は「例年8月7日には、地域に元気を与えてくれるイベントを催していただき感謝申し上げます。一時、東日本大震災の影響で各イベントが自粛することもありましたが、今では逆に日本を地域を盛り上げようと、多くのイベントが行われています。今後もこのお祭りで地域を盛り上げていただくとともに、皆さんの夏の良い思い出となることをご祈念します」などと来賓を代表してあいさつしました。
盆木に火が灯され、幻想火まつりがスタート。対岸の河川敷には、森吉山の形をかたどった炎のラインや「がんばろう東北」「森吉山火まつり」「七夕供養」「絆」などの火文字が浮かび上がり、阿仁川の川面が赤く照らし出されました。この後、火祭太鼓の迫力ある演奏で会場を盛り上がるなか、割物やスターマインなどの花火が次々に打ち上げられたほか、大館能代空港を離陸、着陸する飛行機や阿仁川を泳ぐ鮎などを炎と仕掛花火で演出し、観客を喜ばせました。フィナーレでは、阿仁川の両岸をまたぐ、全長145・4m(森吉山の標高の10分の1)もの大ナイアガラと超特大スターマインが華やかに火まつりを締めくくりました。