2011年08月13日
コンテンツ番号9486
郷土色豊かに各地区で伝統芸能を披露
(2011.8.13)
お盆の8月13日(土)、市内各地区でお盆行事として駒踊りや獅子舞などが披露され、地区住民や帰省客などが伝統芸能を楽しみました。
このうち、森吉地区米内沢では、米内沢共勇会(北林文明会長)による米内沢獅子踊りが地区内6カ所で披露されました。
駒踊りや獅子踊りは、慶長7年(1602年)に佐竹義宣公が秋田に遷封されてきたとき、家臣らが旅途の慰藉としてつとめた芸事がその発端と伝えられており、米内沢を始め、米代川一帯に普及しています。
米内沢獅子踊りの大名行列を模した行列から始まり、獅子踊り、奴踊り、駒踊り、棒術で構成されますが、今年は、獅子踊りが披露されなかったが威勢にいい駒踊りなどで見物客を楽しませました。
はじめに米内沢神社で踊りの奉納が行われ、「お庭褒め」の演奏から、奴踊り、駒踊り、棒術などを会員約30人が披露。特に駒踊りの勇壮な演舞は、見物客らを魅了していました。
このあとの、老人保健施設もりよし荘前では、米内沢保育園の園児(年長)たち21人が参加し、お囃子に合わせて「シッサー、シッサー」と元気なかけ声とともに駒踊りを披露し、もりよし荘の入所者や父兄などから盛んな拍手を浴びていました。
阿仁地区阿仁荒瀬では荒瀬獅子踊保存会(中村信一会長)による荒瀬獅子踊りが披露されました。
荒瀬獅子りは、先祖の霊を祀り、五穀豊穣を願い、地域の親睦融和と娯楽慰安の行事として継承されています。
150年ほど前の集落の大火で資料がなく、定かなものが残っていませんが、秋田佐竹の殿様なの参勤交代の道中で踊ったもので参勤交代の大名行列を模したものであると伝えられています
獅子踊りは、はじめに先触れ棒、道護(サシモノ)、ハサ箱、駒踊り6頭、獅子3匹など約50人が行列を組んで入場し、演目が披露されました。
戦国時代の騎馬戦を表現した駒踊りや各家の悪魔ばらいと2匹の獅子が雌獅子を取り合う勇壮な獅子舞が披露されると会場に集まった住民や帰省客などから大きな拍手を浴びていました。
森吉地区阿仁前田では阿仁前田獅子保存会(庄司精晴会長)による阿仁前田獅子踊りが披露されました。
獅子踊りが阿仁前田集落に伝えられたのは、徳川時代の中期と言われ、行列、獅子、駒踊り、棒使い、万才、神楽のそれぞれを総称して獅子踊りと言われています。
この日の獅子踊りは、庄司家前と観光案内所四季美館の2箇所で行われました。
獅子踊りは、参勤交代の形式をまねた行列から始まり、行列の踊り手たちから威勢の良いかけ声があげられ、「獅子踊り」が披露されました。
踊りは行方不明になった雌獅子を大獅子と中獅子が探し求める様子や見つけた時の喜びを表現し、会場せましと踊る3匹の獅子に大きな拍手が送られました。
その後、手に扇などをもって踊る「奴踊り」、岡崎合戦の様子を表現した勇壮な「駒踊り」などが披露され、各各会場に集まった地区住民や帰省客などが暑さを忘れ郷土芸能に酔いしれていました。
このほか、お盆期間の行事は13日に、前山(鷹巣地区)で奴踊り、李岱・川井(合川地区)で駒踊り、本城(森吉地区)で獅子踊りなどの郷土芸能が披露されたほか、14日は今泉・坊沢(鷹巣地区)、比立内(阿仁地区)で駒踊り・獅子踊りが披露される予定です。また、合川地区では観光イベントとして「合川まとび・合川ふるさと祭り」が開催されるほか、阿仁根子では国指定民俗芸能「根子番楽」も公開されます。鷹巣銀座通りでは14日・15日に市民盆踊り大会が開催されます。16日は阿仁河川公園で「阿仁の花火と灯籠流し」が行われます。