2011年08月15日
コンテンツ番号9487
北秋田市育った誇りを胸に新成人の第一歩
(2011.8.15)
平成23年度北秋田市成人式が8月15日(月)、北秋田市文化会館で開かれ、新成人たちが新たな気持ちで、希望あふれる未来に向かってスタートしました。
今年の対象者は、平成2年4月2日から平成3年4月1日に生まれた356人(鷹巣地区202人、合川地区67人、森吉地区60人、阿仁地区27人)。うち約290人が出席し、午後2時30分からの式典に臨みました。
式典には新成人のほか、市及び市教育委員会、市議会、民生児童委員などの関係者、また、卒業当時の中学での担任教諭、北鷹高校の教諭らが出席し、祝福しました。
君が代斉唱のあと、津谷永光市長は「新たな人生の門出を迎えられ、心からお祝い申し上げます。3月11日に発生した東日本大震災では被災地のみならず、電力不足や風評被害等、国民生活全体に甚大な爪痕を残しております。しかし、皆様と同年代の若者による被災地での支援活動や全国各地での募金活動など、次世代を担う皆様の数々の取組をとても頼もしく感じています。本日、成人を迎えられた皆様の若さあふれる元気と活力が、これからの日本、ふるさと北秋田市の明日への希望の道を切り開いてくれるものと確信しています。今日からは成人としての自覚とともに、ご家族はじめ今まで皆様を支えてくれた方々に感謝の気持ちを忘れずに、輝かしい未来へと歩み初めて欲しい」などと新成人に期待の言葉を述べました。
また、近藤健一郎県議会議員、北林丈正県議会議員、佐藤吉次郎市議会議長がそれぞれ「これからの人生、誇りと責任を持って、素晴らしい人生を歩んでほしい」、「自分持っている力を十分に発揮して、将来を切り開いてほしい」、「人との出会いは財産。感謝の気持ちを忘れず、自らの道を歩んでほしい」などと新成人を激励しました。
新成人を代表して畠山詩歩さんは「私達は北秋田市の大自然の中で生まれ育ちました。この地で過ごした日々は色あせることなく、各々の中に刻み込まれていることでしょう。そして、何年経っても変わらないものが、いつも暖かく迎えてくれる家族、数年ぶりに会っても笑顔で話しあえる友人、優しく話しかけてくれる地域の方々。今まで私を支えてくれた多くの人達に『ありがとう』の言葉を伝えたい。忘れもしない東日本大震災。未だに避難所生活を余儀なくされている方もおり、日本全体に大きな爪痕を残しました。しかし、 笑顔で助け合い、前に進んでいこうとする姿に人々の暖かさと強さを感じました。私達一人ひとりが被災された方々に何が出来るかを考え、一日も早い復興に努めていかなければならないと感じています。新成人の第一歩を踏み出そうとしている今、 私達はこれからどのようにして社会や地域に貢献していくか考えていく必要があります。今まで支えていただいた分、今度は私達が守り、支えていかなければなりません。私達が担っていく未来、歩んでいく道には幾多の苦労、苦しみが待っていることでしょう。時に立ち止まり、後ろを振り返り、涙することもあるでしょう。しかし、本当の幸せは苦労を乗り越えた後にやってくると言います。一つのことに挑戦、持続し、前を向いていこうとするひた向きさを常に持ち続け、無限の可能性に挑戦できることに喜びを感じながら個性を輝かせる次代の主人公となっていきましょう。最後に今日という門出の日を多くの仲間たちと迎えることが出来たことを嬉しく思います。この後、何年経とうとも北秋田の地で育った誇りを胸に、仲間たちと一歩ずつ歩んでいくことを誓います」などと誓いの言葉を述べました。
式典後には記念公演が行われ、県内で活躍しているダックスムーンが「絆〜踏み出す一歩の勇気を」をテーマに、全7曲を歌いました。
ダックスムーンは多数のコンテストで入賞を果たし、「サウンドコンテスト’84全国大会」では優秀賞を受賞。「愛は勝つ」で有名なKANと競い、プロスカウトを受ける。県内でのオリジナルバンドの先駆的役割を果たし、後に続くミュージシャンに多大な影響を与えています。
1曲目にテンポのある曲「With your smile」が演奏されると新成人が曲に合わせて手を振るなど、会場全体が盛り上がり、その後も「JAみどりの広場」のテーマソング「パノラマを超えてTry」や「きりたんぽ物語」が流れると、一度は耳にした曲とあって会場に歓声が上がりました。
曲と曲との合い間にはダックスムーンのトークがあり、方言や故郷などについて、ユーモアを交えて話され、それに対して新成人も反応良く言葉を返すと会場には笑いが起き、曲だけでなくトークも楽しんだコンサートになりました。
このあと、ホールで記念撮影をした後、友人や恩師らとの再会を喜び合いながら、それぞれの出身の地区などで旧交を深めました。
新成人 二十歳の抱負
佐藤元気(げんき)さん (坊沢〈鷹巣中〉公務員)
いままで支えてくれた家族や友人、周りの方々にとても感謝しています。これからは、1人の大人だということを自覚し、何事も目標と責任を持って取り組み、しっかりと自立したいと思います。
長岐 愛(めぐみ)さん (七日市〈鷹巣南中〉会社員)
まだまだ未熟ですが、たくさんの方々に支えられ成人式を迎えることができました。社会人となり、上手くいかずに悩むことも多いですが、努力と周りへの気配りを忘れずに1日1日を歩んで行きたいです。
松橋 結(ゆい)さん (能代市〈合川中〉保育士)
私には尊敬している人がいます。母です。どこにでもいる普通の母親ですが、私にとって最も身近で見てきた立派な大人です。二十歳になって当たり前の事でもすごいと思えました。私も誰かに尊敬されるような強くて優しい大人になりたいです。
佐藤幸基(こうき)さん (東京都八王子市〈森吉中〉大学生)
成人の節目を、両親をはじめ多くの方々に支えられて迎えることができました。今後は社会の変化に対応していけるように、何事にも恐れずに挑戦していきたいです。そして多くの経験から学び、社会に貢献できるよう努力します。
佐々木絵里(えり)さん (青森県弘前市〈阿仁中〉大学生)
家族をはじめ、多くの人に支えられて今の私がいます。こうして無事節目を迎えることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも人との出会い、触れ合いを大切にしながら自分を高めていきたいです。