2011年08月21日
コンテンツ番号3998
美しいハーモニーで来場者を魅了
(2011.8.21)
西六郷少年少女合唱団演奏会が8月21日(日)、浜辺の歌音楽館で行われ、美しい歌声とハーモニーで来場者を魅了しました。
西六郷少年少女合唱団は鎌田典三郎氏(故人・秋田県出身)が西六郷小学校(東京都大田区)で子供たちの校外学習として始められました。結成後、たちまち日本の少年少女合唱団の頂点に立ち、全国で普及され始めた少年少女合唱団の目標となりました。鎌田氏が亡き後、合唱団のピアニストとして活躍していた小池直樹氏が指導を引き継いでいます。
この日は会場に約90人が来場し、午後2時に開演。「おお牧場はみどり」「大きな古時計」など5曲を披露した後、地元北秋田市の『浜辺の歌音楽館少年少女合唱団』が出演し、「A good day」「COSMOS」の2曲を歌いました。また、西六郷少年少女合唱団と浜辺の歌音楽館少年少女合唱団との合同演奏が行われ「翼をください」「秋田県民歌」の2曲を合唱しました。
休憩後の第2部では中島剛氏のピアノ独奏が披露されました。中島氏は2002年ウィーンをご訪問された天皇皇后陛下の歓迎レセプションで、ウィーンの若き音楽家の一人として紹介され、多くのリサイタルを開催し、常に好評を博しています。この日は2曲演奏し、ホールに響き渡る圧巻のピアノ演奏に来場者は聴き入っていました。
最後に西六郷少年少女合唱団が、秋田の歌として「カナリア」「ちんちん千鳥」「浜辺の歌」「から松」「13のみたまに捧げる小さなレクイエム」の5曲を歌い、日本でも指折りの合唱団の美しいハーモニーに、会場から大きな拍手が送られました。
8月21日、午前10時から合川南小学校慰霊碑前で、追悼演奏が行われ、西六郷少年少女合唱団や浜辺の歌音楽館少年少女合唱団、日本海中部地震で犠牲になった方々の親族らが出席しました。
演奏前に指導者の小池氏は「昭和58年の津波により、尊い命が奪われました。もし、被害に遭ったのが自分の家族、友人だったらと考えると関係者の方々の悲痛な思いが分かると思います。音楽をやっている君たちが、この音楽を通して何が出来るか考えながら今後、歌っていかなければならない」などと話しました。
墓前演奏では、鎌田典三郎氏が津波の犠牲になった13人の児童に捧げるために作詞した「13のみたまに捧げる小さなレクイエム」を合唱し、その後、西六郷少年少女合唱団と浜辺の歌音楽館少年少女合唱団の団員は墓前に献花しました。
西六郷少年少女合唱団は翌22日に、実際に津波のあった男鹿の海岸を訪れ、そこでも「13のみたまに捧げる小さなレクイエム」を歌い捧げます。