2011年08月24日
コンテンツ番号3995
秋田北鷹高校写真部3年吉原百合香さん
(2011.8.24)
第35回全国高等学校総合文化祭写真部門で最優秀賞を受賞した県立秋田北鷹高等学校(佐藤英樹校長、生徒数793人)の3年吉原百合香さんが8月24日(水)、市役所を訪れ、津谷市長に受賞を報告しました。
吉原さんは、8月3日から7日に福島県会津若松市の福島県立博物館を会場に開催された第35回全国高等学校総合文化祭写真部門で全国から出品された308点の中から最優秀賞(3点)に見事選ばれました。また、最優秀賞の中から1点が選ばれる文部科学大臣賞を受賞しました。
この日、佐藤校長、小野博美部長、吉原百合香さんの3人が来庁し津谷市長に受賞を報告しました。佐藤校長の受賞報告に津谷市長は「北鷹高校のある地元の市長として非常に誇らしい。北鷹高校が今年から開校し、初年度でこのような快挙で大変うれしいし、他の生徒にも励みになると思いますのでこれからもがんばってください」などとお祝いのことばを述べました。
吉原さんは、「これを期に写真に対してより深く興味を持つことができました。これからは部活の後輩に写真技術を提供し、自分を越える技術を身につけ将来全国大会で自分と同じ賞を取れるよう指導したい。自分自身も日々写真を撮り続け、努力し実力を磨きたい」と述べました。
作品は、撮影・フイルム現像・印画紙現像・パネル仕上げまですべて生徒が行うもので、人物や風景、カラーやモノクロなどジャンルは問われません。受賞作品は、モノクロで「現代社会と農業」の関係を生徒の視点で表現した写真。農業を学ぶクラスメートをモデルに撮影したもので、制服姿の女子生徒を現代社会に、追いつこうと必死な作業服の男子生徒を農業になぞらえ、「後継者不足やTPP・さらには震災の影響など、農業をとりまく現状は厳しい」「がんばろう農業!」という思いを一枚に込めたものです。「流し撮り」の技法を用い、ピント・構図・シャッターチャンス・プリント技術が優れ、何よりも一枚の写真に込められた「思い」が鑑賞者の心をとらえる「力」のある写真です。
吉原さんは、この作品はフィルム一本を使い、24枚の19コマ目の作品でモデルの生徒にも24回走ってもらったそうで、モデルにも感謝していました。
津谷市長は受賞作品を見ながら「若々しさと躍動感があって、若い方が農業を題材にしたり、現在を取り上げるなど感性に心が打たれ、感動を与えてくれる作品。すごく訴えるものがある」などと感想を述べました。
秋田北鷹高校の写真部は、全身である鷹巣農林高等学校の美術部写真班が部に昇格した昭和36年に始まり、今年で50年目を向かえます。秋田県内では唯一モノクロ写真100%で活動しています。平成14年度の全国大会で最優秀賞、平成18年度に優秀賞を受賞しています。現在は部員数10人で活動しています。