2011年07月06日
コンテンツ番号3979
健康を守る友達の輪を広げる
(2011.7.6)
平成23年度鷹巣阿仁地区食生活改善推進協議会総会並びに研修会が、鷹巣阿仁地区食生活改善推進協議会(会長 戸澤イサヲ)の主催で、7月6日、阿仁ふるさと文化センターを会場に行われました。
開会のセレモニーでは、戸澤会長が「私達、食生活改善推進員は通称、『ヘルスメイト』と呼ばれ、その名の通り、健康を守る友達の輪を広げる運動を推進しています。各地域でそれぞれ特色ある推進運動に取り組まれている皆さんに、心から敬意を表します。今後も皆さんやご家族、地域が元気で楽しく、生活していけるよう、頑張っていきましょう」などとあいさつしました。
続いて北秋田地域振興局鷹巣阿仁福祉環境部の熊谷義美次長が「皆様もご存じの通り、秋田県はがん死亡率が14年連続1位、脳血管疾患は2年連続全国2位となっており、これらの対策としては、食生活や運動など生活習慣が大きく影響しています。県では今年度、野菜摂取を中心とした食生活の改善にスポットを当てた運動に取り組んで参ります。食生活改善については、行政のみで進めるのは困難であり、地域に根ざした皆様の活動が、非常に重要でありますので、今後ともご協力をお願いします。」などと述べました。
次に来賓として、北秋田市健康推進課の吉田喜代志課長が「現在、震災に遭われ避難されている方が60名ほどおります。また、今月には東松島市から23名が森吉山荘に来る予定になっています。被災された方々の避難生活は、これからも永い期間続くものと思われますので、皆さんのご協力をお願いします。現在、この飽食時代で食生活というのは、病気にもつながる非常に大事なことであり、皆さんの活動が非常に意義のあるものと認識しております。今後も皆さんには、地域の先頭に立って、食生活の改善、健康の推進にご尽力頂きますようお願いします。」などとあいさつ。
引き続き行われた総会では、平成22年度事業報告、収支決算の報告や平成23年度事業計画、役員改選が議案として提案され、新しく会長に合川支部の佐藤由紀子氏が選任されました。また栄養改善功労者として、合川副支部長の吉田廣子さんが、当協議会で初となる厚生労働大臣表彰を受賞し、報告がありました。
午後からの研修会では、鷹巣支部が「ひとりでも!クッキング事業」について、上小阿仁村が「上小阿仁村食生活改善推進協議会の現状」について、それぞれ活動の発表をし、参加者は他の団体の活動について熱心に報告を聞いていました。その後には、リズミカルな音楽に合わせて体操を行い、楽しい雰囲気の中で体をほぐしました。
最後に「骨粗鬆症とロコモティブシンドローム」と題し、毛利整形外科クリニックの毛利尚宜院長が講演を行いました。ロコモティブシンドロームとは、運動器の障害による要介護の状態や、要介護になる確率が高い状態を表します。運動器の障害は、要介護や寝たきりに深く関係していることから、現在、行政の取組みとしても注目されています。この原因としては、筋力の低下と骨や関節の病気、特に骨粗鬆症が挙げられ、その骨粗鬆症には食生活が深く関係すること等を聴き、参加者は熱心にメモを取っていました。
参加者は、この日の研修を今後の活動に活かし、今後も食生活が重要であることを地域の皆さんに広めていくことを確認し、 閉会しました。